極限環境耐性利用グループは、乾燥・凍結・強酸性といった極限環境を生き抜く生物の仕組みを解明し、その知見を新しいバイオ技術へと展開することを目指しています。中でも、完全乾燥に耐えて蘇生する昆虫ネムリユスリカと、その特性を受け継ぐ培養細胞株Pv11を主な研究基盤として、代謝が可逆的に停止する特異な生命状態である乾眠のメカニズムを探究するとともに、細胞や生体材料を常温で保存・輸送・利用できる技術基盤の構築に挑んでいます。私たちが見据えるのは、コールドチェーンへの依存を大きく減らしたバイオ利用の未来です。持ち運び可能な細胞利用デバイスや冷蔵不要の生体材料など、極限耐性の社会実装を通じて、医療・創薬・環境計測・バイオものづくりをより持続可能で利用しやすいものへと変えていきます。
