果樹茶業研究部門

ブドウ・カキ病害虫グループ

ブドウでは100種類以上のウイルスが確認されており、リーフロール病の病原など、果実品質や樹勢に悪影響を及ぼすものも数多く知られています。感染樹は治療が困難であるため、健全な個体を育成して予防することが重要です。当グループでは、網羅的なウイルス診断が可能な次世代シーケンス解析等の手法を用いて、農研機構育成品種の穂木供給に貢献しています。また、ブドウやカキ等の果樹では、複数種のカイガラムシ類が発生し、植物体の吸汁や排泄物上でのカビの発生等により果実品質や樹勢の低下を引き起こします。これらは農薬の効きにくい生育期間があり、薬液のかかりにくい場所に潜む傾向にあるのに加え、登録薬剤数の減少により、近年難防除化が顕著に進んでいます。当グループでは、フェロモンや土着天敵を利用した新たな生物的防除技術の開発を進めており、環境負荷低減と果実の安定生産の両立を目指した防除体系の確立と社会実装に取り組んでいます。

リーフロール病の症状
コナカイガラムシ
による被害ブドウ
コナカイガラムシと天敵寄生蜂

メンバー