果樹茶業研究部門

育成品種紹介

津之香(つのかおり)

果実は160g程度で、外観のきれいな晩生のみかんです。通常は無核です。成熟期は3月下旬~4月中旬で糖度は13度以上で食味がいいです。

主要特性

  • 果実は扁円形で160g程度。果皮は橙色、平滑で外観良好です。
  • 果皮は薄く、剥皮性は比較的容易です。浮き皮の発生はありません。通常は無核です。
  • 熟期が3月下旬から4月中旬で、糖度は13度以上となります。
  • 貯蔵中の腐敗果の発生も少ないです。
  • 結実性がよいため適正な大きさの果実を生産するためには着果量の調節に努める必要があります。
  • 樹勢は中程度で、樹姿は開張性です。

津乃香_果実
「津之香」の果実

津乃香_結実状況
「津之香」の結実状況

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
3821
(1990年3月31日)
2890
(1991年11月19日)
18年
(満了日:2009年11月20日)
交配組み合わせ 旧系統名
清見×興津早生(きよみ×おきつわせ) ・・・ 交雑年:1972年 カンキツ口之津12号

栽培適地

収穫時期が遅いため、樹上越冬できる温暖地域で栽培が望ましいです。

農林認定品種(旧:命名登録品種)

登録番号:タンゴール農林3号

登録年月日:1990年6月1日

育成担当者

奥代直巳、生山 巖、松本亮司、高原利雄、石内傳治、浅田謙介、山本雅史、村田広野

発表論文

  1. 果樹試験場報告21, p59-65(1991) : カンキツ新品種'津之香'
    果実日本46(10), p14-15(1991) :新品種の栽培技術「柑橘・津之香」