農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第82号(2017年1月号)

目次

1)トピックス
■農村工学研究部門要覧の発行について
■「ため池防災支援システムの開発」が報道ステーションで放映

2)イベント情報
■平成29年度一般公開について(予報)

3)新技術の紹介
■普及成果情報の紹介(6)

4)水土里のささやき
■日本における世界かんがい施設遺産(2)

5)農村の生き物
■農村の鳥~マガモ~

6)研究者の横顔
■進藤 惣治(しんどう そうじ)

1)トピックス

■農村工学研究部門要覧の発行について

農村工学部門の要覧が完成しました。平成28年4月1日の組織改編に伴う新体制での研究内容を研究領域毎に見開きで紹介しております。
農研機構のHPでもご覧いただけますので、是非ご覧下さい。

技術移転部 移転推進室交流チーム長 猪井喜代隆

(関連URL)
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/pub2016_or_later/files/nire_youran.pdf

■「ため池防災支援システムの開発」が報道ステーションで放映

平成29年1月19日のテレビ朝日報道ステーションで、「震災で決壊した"ため池"再開」というニュースの中で、農村工学研究部門で研究中のため池防災情報発信システムについて紹介されました。このシステムの情報に関しては「JATAFFジャーナルVol.4No.11」に特集された記事の中で「ため池防災支援システムの開発」に番組スタッフが興味を持って取材に来られ、取材となりました。

技術移転部 移転推進室交流チーム長 猪井喜代隆

(関連URL)
JATAFFジャーナルVol.4No.11
https://www.jataff.jp/books/order/journal/yousi/JATAFFj0411.htm#11

2)イベント情報

■平成29年度一般公開について(予報)

平成28年度には、農研機構と生物研、農環研、種苗管理センターとの組織統合等により4月の一般公開は行われませんでしたが、平成29年度は一般公開を開催する方向で検討しています。農村工学研究部門でも一般公開を開催する予定で進めています。開催の場所・日程内容などが決まりましたら順次お知らせしてまいりますのでご期待下さい。

技術移転部 移転推進室交流チーム長 猪井喜代隆

3)新技術の紹介

■普及成果情報の紹介(6)

平成27年度の普及成果情報(行政・普及機関、効率試験研究機関、生産者、民間企業等にとって直接利用が可能で、普及が期待できる成果)を紹介いたします。今月は次の2つの成果を紹介いたします。

「無人航空機を用いた海岸保全施設の変状把握手法」

デジタルカメラを搭載した無人航空機(UAV)を用いて海岸保全施設の劣化を効率よく把握する手法です。高度25mから撮影することで幅2~5mmの亀裂やひび割れを確認できるほか、堤防天端高の沈下を概ね2cmの精度で捉えられます。

水利工学研究領域 沿岸域水理ユニット

(関連資料)
(1)紹介PDF
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/jituyo/all/pdf/02-03-17.pdf
(2)詳細な内容
http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nkk/2015/15_085.html

「気候変動が農業水利用や水資源に与える影響の全国評価マップ」

地域の自然条件、農業水利用の多様性を考慮した農業水利用に対する気候変動の全国影響評価マップです。本マップで各地域の脆弱性を把握し影響の大きい流域を抽出することで、流域単位の詳細なモデリングによる具体的な影響評価を効率的に実施できます。

地域資源工学研究領域 水文水資源ユニット

(関連資料)
(1)紹介PDF
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/jituyo/all/pdf/02-04-04.pdf
(2)詳細な内容
http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nkk/2015/15_069.html

4)水土里のささやき

■日本における世界かんがい施設遺産(2)~雄川堰~

第2回は、群馬県・甘楽町にある雄川堰についてご紹介します。およそ400年前に建設された灌漑用水路システムであり、農業の発展に寄与してきただけでなく、住民の生活用水や非常用水など多目的に利用されています。

(全国水土里ネット-新・田舎人フォーラム-のHPより引用)

雄川堰(おがわぜき)
施設所在:群馬県甘楽町
供用開始:1600年頃
登録年 :平成26年
英語名 :Ogawazeki Irrigation Canal

企画管理部 企画連携室情報専門役 浜田善幸

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/82/04-01.pdf

5)農村の生き物

■農村の鳥~マガモ~

毎年冬になると、様々な模様や色のカモがため池や川などに来ていることにお気づきでしょうか。このうち、マガモは日本に渡ってくるカモの代表的な種です。アヒルの原種だったり、鴨料理の食材になっていたりと、私たちと関わりが深い鳥です。

水利工学研究領域 水域環境ユニット主任研究員 渡部恵司

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/82/05-01.pdf

6)研究者の横顔

■進藤 惣治(しんどう そうじ)

進藤ユニット長は、温厚で相談しやすいお人柄という印象です。同ユニット長は、農業用水の広域水管理の課題に取り組まれています。この課題では、農村社会の変貌により、水利用に対する営農者の要求が多様化するなど、農業の根幹にも関わる難問が山積しています。この難問に対して、現地へ足を運び、幅広い現場知識と対話能力を以て、地道に研究を推進されているとお見受けしています。

(他己紹介: 原口 暢朗)

(自己紹介)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/82/06-01.pdf