農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第109号 (2019年4月号)

■農村工学研究部門技術移転部長に梶原義範が就任

平成31年4月1日付で(前)企画管理部災害対策調整室長の梶原義範氏が技術移転部長に就任しました。行政職のご出身ですが、3月までは企画管理部災害対策調整室長として、災害対策基本法第2条に基づく指定公共機関である国立研究開発法人農研機構の窓口となり、地震や豪雨等自然災害により農地・農業用施設等に被害が発生した場合に、現地に担当職員を派遣する等、二次被災防止や復旧・復興に係る技術支援のために機構内外の連絡、調整を行われていました。

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目次

1)トピックス
2)イベント情報
3)新技術の紹介
4)メッセージ
5)技術研修室より
6)見学だより
7)つれづれなるままに
8)海外を旅する人へ-海外渡航ベテランからの一言-
9)こんにちは農業農村
10)農村の草花
11)研究者の横顔
12)編集後記

1)トピックス

■研究紹介動画「遠心力の力で安心・安全な農村を造る」を新規公開

農研機構では、研究成果を動画で紹介するYoutubeサイト「NARO Channel」を運営しています。

このたび、農村工学研究部門より、「遠心力の力で安心・安全な農村を造る」を新規掲載しました。他の動画と併せ、ぜひご覧ください。

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■農業技術クラブつくば共同取材

3月14日、農業技術クラブ(農業技術関連のメディアで作られている)が例年行っている、つくば共同取材(平成30年後期)が実施され、農業技術クラブ等から7社7名が農研機構を訪れました。

 技術移転部 移転推進室交流チーム 浜田善幸

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2)イベント情報

■2019防災産業展 in 東京に出展します(おしらせ)

6月5日(水)~6月7日(金)に東京ビックサイトにおいて「2019防災産業展 in 東京」が下記のとおり開催され、当部門からも出展の予定です。

テーマ: 安全・安心な住・生活環境を実現する
会 期: 6月5日(水)~7日(金) 10時00分~17時00分
会 場: 東京ビッグサイト青海展示棟Aホール
入場料: 1,000円(※事前登録者、招待券持参者は無料)

 技術移転部 移転推進室交流チーム 浜田善幸

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3)新技術の紹介

■知的財産情報(13)「地下水揚水システムおよびそのシステムを用いた揚水方法」が登録されました。

農研機構が出願した以下の発明が、登録されました

興味のある方は、「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。

【特許番号】特許第6488101号
【登録日】平成31年3月1日(2019.3.1)
【発明の名称】地下水揚水システムおよびそのシステムを用いた揚水方法

 技術移転部 移転推進室交流チーム長 猪井喜代隆

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4)メッセージ

■農業工学研究部門での研究活動を終えて

農業施設ユニットでは、中国瀋陽農業大学から王蕊(Wang, Rui)博士をお招きし、昨年3月からの一年間、共同で研究に取り組んで頂きました。

王博士は、農業工学が専門で中国で普及している日光温室を中心に研究されていました。来日されてからは工学的な研究から栽培関係の研究まで幅広く関心を持って、積極的に実験に取り組まれました。一緒に研究をさせていただいた私としても、大変刺激になった一年でした。

博士は、4月1日から野菜花き研究部門で任期付研究員として勤務されています。今後は、留学時代に培ってきた語学力を活かし、国境を越えた研究連携活動に携わると同時に、これまでの経験を基に、研究員として、施設園芸最新技術の世界展開に寄与されていくと思います。

 農地基盤工学研究領域 農業施設ユニット研究員 土屋 遼太

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■JSPSフェローの客員研究員としての農村工学研究部門での研究活動

ヨーグルトで有名なブルガリアから来たSilviya Petkova(シルビヤ・ペトコバ)さんの紹介です。シルビヤさんは,農村工学研究部門では、特別研究員として地震時におけるパイプライン内の水圧変動についての実験・数値解析を行っています。日本が大好きになったと言ってくれています。

 施設工学研究領域 施設保全ユニット主任研究員 川邉翔平

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5)技術研修室より

■今年も農村工学技術研修が始まります

平成31年度の農村工学技術研修は15コースで実施します。最初に行うため池防災・減災技術研修参加者は予定人数を大幅に超過し、過去の全研修のうち最大となる見込みです。当部門研究者の最新の研究成果や農水本省職員等による講義を通じ、職務遂行に必要な知識と技術を多く修得して欲しいと思います。

 技術移転部 技術研修室長 服部孝郎

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6)見学だより

■農村工学研究部門見学会を開催しました

4月19日、科学技術週間に合せ市内の茗溪学園中学校2年生約250人 が農村工学研究部門を施設見学に訪れました。

参加した中学生たちは、熱心に研究者の説明に聞き入り、質問し、レポート作成に励んでいました。迎える研究者側は、研究成果をわかりやすく説明したり、自ら先生役に徹し授業の一場面を思い起させるトークで、サイエンスコミュニケーションに挑む機会となりました。

 技術移転部移転推進室交流チーム 浜田善幸

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7)つれづれなるままに

■とあるおっさんの四方山話
第16回 ベトナム北部石灰岩地域の農地

前号第15回で氏名を明らかにさせて頂いたが、今後も「とあるおっさん」で四方山話を続けて行きたいと思う。まあ名乗るほどの者でもなく、編集後記でお知らせしているように、似たような名前を名乗っていた人たちが農村工学研究部門からいなくなるので、このまま続けさせて頂きたい。

第15回までは、農村や農村工学研究部門につながることを話題に思い出を書いてきたが、これからはもう少し幅を拡げ、農村に直接関係ないことも含めて書いてみたい。また、思い出だけでなく、筆者が最近見聞きしたことも話題に加えさせて頂きたいと思っている。その結果、農村工学研究部門メルマガの記事にふさわしくないという記事があれば、お叱り頂ければと思う。

最近筆者は、自分でお金を払って外国に行く。ごく最近行く機会があったのがベトナム北部。中国国境に接する地域では、石灰岩地域の特異な地形条件の元で、その土地の特性を生かした農業が少数民族によって行われている。一週間足らずの旅で見てきた話で恐縮ではあるが、今回はその地域の様子を紹介したい。

 とあるおっさん

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8)海外を旅する人へ-海外渡航ベテランからの一言-

■第5回「ベトナムのタヌキコーヒーとコショウ農園」

 とあるかかしさん

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9)こんにちは農業農村

■ため池百選(19)茨城県下妻市「砂沼湖」

ため池百選とは、農業者の減少、高齢化の中で管理が難しくなりつつあるため池について、その歴史や多様な役割、保全の必要性を国民の皆様に理解いただく契機とするため、農業用の水源として秀でた特徴を有する全国のため池100地区を「ため池百選」として選定したものです。

このメルマガでは北から順番に紹介していますが、第19回目の今回は茨城県下妻市にある「砂沼湖」を紹介します。

砂沼湖は、江戸時代前期(寛政3年)に造られたため池で、下流の下妻市、常総市の大規模な農業地帯(水田2,011ha)の貴重な水源となっています。

湖周辺は茨城県西広域公園となっており、外周遊歩道に植えられた桜(約1300本)やアジサイなど多彩な花々が彩り、県西地域市民の憩いの場として親しまれています。晴れた日には筑波山を眺望することができ、遊歩道の桜並木に浮かぶ雄大な筑波山は圧巻です。

 (農林水産省ホームページより引用)

 技術移転部移転推進室交流チーム 浜田善幸

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■自然豊かな農村工学研究部門-足元にも春がやってきた-

4月4日、今日の当部門の最高気温は、17.1度です。農林さくら通りの桜はそろそろ満開になりそうです。今週末は渋滞が予想されます。

 技術移転部移転推進室交流チーム 浜田善幸

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10)農村の草花

■春の風薫るころ、野良をピンク色に染め上げる中国由来の花 ゲンゲ

平成最後の寒波も過ぎ去り、ようやく木々の新緑から吹く風が心地よい季節となりました。皆さま、元気に過ごされておられましたか。新しい元号令和のスタートに合わせて今年も連載を再開いたしますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。今年最初にご紹介するのは、「心和らぐ」の花言葉を持つゲンゲ(レンゲソウ)です。誰しも子どもの頃、レンゲ畑でお花摘みを経験したことがあるほど、私たちにとってはなじみ深い草花の一つですが、古来中国から渡来してきた植物であることを知っていますか。

 水利工学研究領域 水域環境ユニット上級研究員 嶺田拓也

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11)研究者の横顔

■重岡 徹(しげおか てつし)

部門の中に数名存在する社会科学をベースとする研究者のひとりです。地域防災力をテーマにICT技術を活用する技術開発に取り組み、次々と注目の成果を世に送り出しています。実証試験や調査で農村に通い詰め、現場からの信頼厚く、同僚にとっては頼れる存在です。

  (他己紹介)遠藤 和子

(自己紹介)

12)編集後記

■「とあるおじさん」平成とともに去りぬ

前号で「とあるおっちゃん」がご栄転され、「とあるおっさん」も正体をあかされました。そこで、「とあるおじさん」も正体を明かすことにしました。再雇用職員の技術移転部移転推進室交流チーム員の浜田です。3月までは企画管理部企画連携室企画チーム員でした。4月に技術移転部に異動したのもつかの間、5月からは、九州沖縄農業研究センターに異動します。九沖農研は、私が12年前にいた職場です。

http://www.naro.affrc.go.jp/laboratory/karc/director/2006/030460.html
(一番右端がとあるおじさん当時50歳。隣が部下の係長です。とあるおじさんが細く見えます。)

平成26年8月から平成31年4月まで当研究部門のメルマガに携わってきてやっと現在のスタイルまで辿りつきました。長年のご愛読に感謝いたします。

今後は新しい事務局体制になります。今後とも農村工学研究部門メールマガジンをよろしくお願いします。

農村工学研究部門に残るのは、長老の本家「とあるおっさん」だけになります。

 技術移転部移転推進室交流チーム 浜田善幸

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