農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第119号 (2020年2月号)

目次

1)イベント情報
2)新技術の紹介
3)農村工学研究部門の動き
4)つれづれなるままに
5)研究員の一日、見せちゃいます!
6)農村の生き物たち
7)研究者の横顔

1)イベント情報

■「カットシリーズを用いた圃場の排水改良技術と野菜作での水管理技術」講演会に参加(報告)

2月4日(火)13:30から北海道札幌市かでる2.7で、革新的技術開発・緊急展開事業(経営体強化プロジェクト)「栽培・作業・情報技術の融合と高収益作物の導入による寒地大規模水田営農基盤の強化」成果報告会が開催されました。本プロジェクトでは農研機構を中核に北海道立総合研究機構などが参画して露地園芸作物の加工用トマトや直播タマネギを水田作地帯に導入するための栽培技術開発を進め、排水改良と地下灌漑による水管理技術の成果を取りまとめました。講演会では、これらの成果のうち農村工学研究部門と共同研究企業の株式会社北海コーキから土壌条件に適した施工を可能とする補助暗渠機「カットシリーズ」のラインアップについて、北海道農業研究センターと道総研からは、カットシリーズの排水効果と露地園芸作の水田作地帯導入のための地下灌漑を活用した栽培技術が紹介されました。講演会の様子について紹介します。

 農地基盤工学研究領域 水田整備ユニット上級研究員 北川 巌

(関連資料)

2)新技術の紹介

■知的財産情報(22)「溝形成用バケット」が登録されました

農研機構と株式会社パディ研究所が出願した以下の発明が、登録されました。

興味のある方は、「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。

【特許番号】特許第6651116号
【登録日】令和2年1月24日(2020.1.24)
【発明の名称】溝形成用バケット

 技術移転部 移転推進室交流チーム長 猪井喜代隆

(関連URL)

3)農村工学研究部門の動き

■令和元年度 農村工学関係研究行政技術協議会を開催(報告)

1月22日(水)に、農林水産省において、標記の協議会が開催され、農村振興局の課長補佐と農工部門のユニット長の実務者らを中心とする67名が一堂に会しました。

本協議会は、農村工学に関わる行政部局と研究部局が連携を強化し、業務の効率的推進を図るための意見交換の場となっています。

協議会の閉会後は、実務者レベルの連携強化に向けたグループ勉強会が催され、テーマ毎に設けられた4グループともに熱心な意見交換が行われました。このような勉強会を通じ、研究・行政間の連携が強化されるものと期待されます。

 研究推進部 研究推進室行政連携調整役 森 充広

(関連資料)

■令和元年度「農村工学試験研究推進会議・地域連携会議」を開催(報告)

2月18日(火)、東京大学弥生講堂アネックスのセイホクギャラリーにおいて「令和元年度農村工学試験研究会議・地域連携会議」を開催しました。両会議は関係試験研究機関及び行政部局等との情報及び意見交換を通じた連携強化を目的としています。今年は特定のテーマを設定し、研究領域ごとに意見交換会を実施しました。

 研究推進部 研究推進室長 小出水規行

(関連資料)

4)つれづれなるままに

■とあるおっさんの四方山話
第24回「常磐線」

来月、東日本大震災にともなう東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で不通となっていたJR常磐線が9年ぶりに運転を再開する。3月に運行再開となる富岡から浪江の区間は、帰還困難区域に指定され、住民の立ち入りすら制限されていた。地震、津波、そして原発事故で突然暮らしを奪われ、その後長期間にわたって避難生活を余儀なくされている住民の方々の労苦は想像を絶するものだと思う。帰還困難区域は依然解除されていないが、帰還困難区域内の常磐線の駅周辺などに特定復興再生拠点が指定され除染やインフラ整備が集中的に行われている。常磐線の運転再開を機会に復興がさらに加速することを願うばかりである。

一方、常磐線は農村工学研究部門の所在する筑波農林研究団地の最も近くを通るJR線である。今も来訪者や職員の主要な足の一つであり、筆者も通勤に利用している。その常磐線について筆者の思い出を綴ってみる。

 とあるおっさん

(関連資料)

5)研究員の一日、見せちゃいます!

■Case.2 本間研究員 (施設工学研究領域施設構造ユニット)

施設構造ユニットの本間が研究員の1日を紹介します。現在は農業用ダムの耐震性やダムの水管理に関する研究に取り組んでいます。

研究者のイメージとして、実験をして、論文にまとめてと1人でデスクワークをしているのを想像するのではないでしょうか。研究ももちろん1人ではできず、色々な人と協力しながら働いていることを紹介できたらと思います。

 施設工学研究領域 施設構造ユニット研究員 本間雄亮

(関連URL)

6)農村の生き物たち

■農村の魚 ~モツゴ~

農村工学研究部門では、実験用水として霞ヶ浦からの水を引いているためか、構内の貯水槽で魚やエビが見られます。このうち多い魚がモツゴです。地方名や俗名も多く、「クチボソ」の方が馴染みがあるかもしれません。

 水利工学研究領域 水域環境ユニット主任研究員 渡部恵司

(関連資料)

7)研究者の横顔

■栗田英治(くりたひではる)

栗田上級研究員はランドスケープの専門家として、農地保全等に資する様々な技術の開発に貢献されています。興味のある事に対しては、とことん調べ実践するタイプでして、専門的な事はもちろん、趣味的な事柄に関しても沢山の引き出しをお持ちです。また、どんな業務に対してもきめ細かく対応されるため、「まあ栗田さんに頼めば大丈夫」という職場内の暗黙の了解が存在します。そんな頼れる栗田上級研究員の横顔をご覧下さい。

  (他己紹介)人見忠良

(自己紹介)

(前回の自己紹介)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【編集発行】
〒305-8609 茨城県つくば市観音台2-1-6
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究部門
研究推進部 研究推進室 渉外チーム