九州沖縄農業研究センター

畑作物・野菜栽培グループ

サツマイモ基腐病(以後、基腐病と記す)は平成30年に発生が確認されて以来、南九州を中心に甚大な被害を及ぼしています。こうした被害を回復し、畑作物・野菜の安定生産やカンショの輸出拡大を実現するためには、基腐病被害を抑制する生産管理技術の開発や持続的にカンショ産地を維持する畑輪作システムの構築が重要となっています。また、カンショの輸送中の腐敗対策としてキュアリングなど効果的な対策技術の構築が生産法人や流通事業者から待たれています。
そこで、畑作物・野菜栽培グループでは、

  • 基腐病の診断法等の防疫技術の開発
  • 作付前湛水処理等の基腐病を抑制する生産管理技術の開発
  • カンショ、露地野菜(タマネギ、キャベツ等)の輪作システムの開発
  • カンショの効果的なキュアリング方法など腐敗防止技術の開発

等に取り組みます。
これらの開発技術を組み合わせて、基腐病による経済的な損失の最小化および輸出拡大に貢献します。

(左上)基腐病の塊根での病徴(左下)基腐病菌の胞子(中)基腐病の圃場での発病(右上)作付前湛水処理(右中)タマネギ直播作業機(右下)ドローンで撮影した試験圃場

メンバー