九州沖縄農業研究センター

暖地畑作物野菜研究領域

九州・沖縄地域では、温暖多雨な気象条件を活かし、カンショやサトウキビなどの地域基幹作物、イチゴ、アスパラガスなどの多様な野菜類が生産されています。カンショやイチゴの輸出は急速に増加していますが、カンショでは輸送中の腐敗問題が発生しておるほか、南九州を中心にサツマイモ基腐病(以後、基腐病と記す)の被害が甚大で早急な解決が求められており、イチゴでは作付面積が減少し続けており一層の生産性向上が強く望まれています。

そこで、基腐病に強いカンショ品種や多収の病害抵抗性サトウキビ品種などの育成にカンショ・サトウキビ育種グループが、基腐病被害を抑制する生産管理技術や輸送中の腐敗を軽減する技術などの開発に畑作物・野菜栽培グループが、収穫期の拡大や病害抵抗性を付与したイチゴ品種の育成や局所適時CO2施用技術等を活用したイチゴの生産性向上技術の開発などに施設野菜グループが取り組みます。
これらの技術開発により、九州・沖縄地域の畑作・野菜作の安定生産と輸出拡大に貢献します。

イチゴ品種「恋みのり」

領域長

長田 健二(ながた けんじ)

所属研究グループ