食品研究部門
研究成果展示会
農研機構食品研究成果展示会では、食品産業・研究機関との連携強化や研究成果の活用促進を目的として、農研機構における食品関係の研究成果を講演会およびポスター発表形式にてわかりやすくご紹介します。本年度も、公開講演会は会場での対面開催に加え、オンラインによる同時配信を行うハイブリッド形式で実施いたします。ポスター展示会は研究者による対面でのポスターセッションを通じて、直接ご質問いただける機会をご用意しています。皆様のご参加・ご来場を心よりお待ちしています。 |
開催概要
日時 |
2025年11月5日(水)10:00~16:00 |
会場 |
つくば国際会議場(茨城県つくば市竹園2-20-3) |
参加費 | 無料 |
参加登録 | 不要(公開講演会をオンライン聴講する方のみ必要) |
主催 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 食品研究部門 |
問い合わせ先 |
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
来場の際の注意事項
・会場へのアクセスについては、つくば国際会議場の案内をご参照ください。
・体調に不安のある方は、無理に来場されないようお願いいたします。
(1)第43回公開講演会(10:00~12:00)
第43回公開講演会は、会場での対面開催とオンライン配信によるハイブリッド開催を予定しております。オンラインで参加される場合のみ、2025年10月24日(金)までに参加登録をお願いいたします。
オンライン参加登録はこちら
※登録時に自動応答メールは配信されません。登録後、1週間以内に事務局から登録完了のお知らせをお送りいたします。1週間を経過しても完了連絡がない場合には事務局までお知らせください。
【プログラム】
1.おいしさの科学:味覚・嗅覚・嗜好(10:00~11:00) | |
「おいしさ」は、味覚や嗅覚、個人の嗜好など、複雑な要素が絡み合って形成されます。本講演では、"おいしさ"の科学的理解を深める取り組みとして、味や香りの知覚メカニズム、嗜好性の傾向評価、官能評価の進展について紹介します。 | |
10:00~10:15 |
「味覚感度と嗜好性の日内リズム」 望月 寛子(食品健康機能研究領域) |
10:15~10:30 |
知らない食べ物"を拒む心理 ~Food Neophobia~」 亀井 誠生(食品健康機能研究領域) |
10:30~10:45 |
「香気成分も"味"になる ― 口腔で甘味を呈するしくみ」 日下部 裕子(食品健康機能研究領域) |
10:45~11:00 |
【共同研究グッドプラクティス】「米飯の官能評価用語体系の構築とその応用」 安藤 美紀子(伊藤忠食糧株式会社) |
2.バイオテクノロジーが拓く食品研究の最前線(11:00~12:00) | |
バイオテクノロジーの進展により、食品分野における研究は年々進化しています。本講演では、伝統的発酵技術に基づく麹や乳酸菌の最新研究に加え、健康機能性のメカニズム解明に関する最前線の取り組みを紹介します。 | |
11:00~11:15 | 「麹が鍵を握る!タンパク質生産の新たな可能性」 真野 潤一(食品加工・素材研究領域) |
11:15~11:30 | 企業・研究者必見!NARO乳酸菌データベース」 木村 啓太郎(食品加工・素材研究領域) |
11:30~11:45 | 「カイコが切り拓く終末糖化産物の新たな評価法」 小堀 俊郎(食品健康機能研究領域) |
11:45~12:00 | 【共同研究グッドプラクティス】「免疫機能を有する小麦ブラン成分の解析」 菊池 洋介(日清製粉グループ本社) |
※タイトルや講演者には変更の可能性があります。
(2)第23回研究成果ポスター展示(10:00~16:00)
公開講演会のテーマである「おいしさの科学」「バイオテクノロジー」の2つの成果発表を中心として、「健康機能」、「加工・素材」、「流通・品質評価」、「安全・信頼」の4つを加えた6つのカテゴリーで約80件のポスター展示を行います。また、都道府県の試験研究機関による研究成果も併せて展示します。13:00~16:00の時間帯は、研究者本人が開発した技術等について対面で説明するポスターセッションを実施します。
都道府県の試験研究機関による研究成果については10月中旬に公表予定です。
ポスタータイトル一覧
下記の分野をクリックすると、当ページ内の各分野欄が表示されます。
おいしさの科学
タイトル | 担当研究者 | ポスター | |
---|---|---|---|
1 | 味覚感度と味嗜好性の日内リズム | 望月寛子 | |
2 | 見慣れない食品に対して保守的な消費者の抽出 | 亀井誠生 | |
3 | チーズ用乳酸菌でヨーグルトを作ったら | 木元広実 | |
4 | 米の炊き増えとアミロース含有率の関連 | 梅本貴之 | |
5 | 米飯の官能評価用語体系の開発とその利用 | 早川文代 | |
6 | 植物性食品のおいしさ向上を目指した官能評価 | 中野優子 | |
7 | 日本在住の米国、中国、台湾出身者を対象とした日本産米の食味官能評価試験 | 荒木悦子 | |
8 | 生鮮果実における味・風味差異の数値化に向けて | 大須賀玲 | |
9 | 五感でとらえるおいしさを表現する | 小川雪乃 | |
10 | 渋味物質で苦味をマスキングする | 氏原ともみ | |
11 | 食品の香気成分の放出に対する人工唾液と圧縮の影響 | 堀江芙由美 |
バイオテクノロジー新規素材
タイトル | 担当研究者 | ポスター | |
---|---|---|---|
12 | 乳酸菌による腸内細菌Akkermansia muciniphilaの胆汁酸ストレス軽減 | 萩達朗 | |
13 | ショ糖を消費せずに豆乳ヨーグルトを製造できる新規な発酵スターター乳酸菌株 | 冨田理 | |
14 | 麹菌の窒素同化固体発酵によるタンパク質生産 | 真野潤一 | |
15 | 麴菌を用いたホエイのアップサイクル | 菊田浩希 | |
16 | 納豆菌のオートインデューサーによる代謝制御 | 稲岡隆史 | |
17 | 好熱性放線菌のゲノム編集 | 山岸賢治 | |
18 | 赤色光条件下による米麹のglaB遺伝子発現の変化 | 中村仁勇 | |
19 | トマトの成熟を制御する転写因子RINの特性 | 伊藤康博 | |
20 | 植物由来原料による新規オイルゲル化剤、蓄熱材 | 今場司朗 | |
21 | ルテインを検出する抗体 | 小竹英一 |
健康機能
タイトル | 担当研究者 | ポスター | |
---|---|---|---|
22 | カロテノイドの消化吸収 | 小竹英一 | |
23 | もち麦の免疫調節機能 | 若木学 | |
24 | 大麦による疲労軽減の可能性 | 荒木理沙 | |
25 | 雑穀ごはんの配合が栄養と食味に及ぼす影響 | 神山紀子 | |
26 | 12週間のりんご摂取によるヒト介入試験 | 庄司俊彦 | |
27 | Dynapenia(筋力低下症)とMetabolic syndromeの併発とタンパク質と脂肪酸摂取との関連性 | 金美珍 | |
28 | ヒヨコマメ遺伝資源の抗酸化活性の比較 | 二見崇史 | |
29 | 前処理の工夫による野菜のγ-アミノ酪酸の正確な定量分析法 標準作業手順書(SOP) | 王 政 | |
30 | 分光学的手法による機能性成分探索 | 後藤真生 | |
31 | 小麦ブラン成分の免疫系に対する機能探索 | 石川千秋 | |
32 | 終末糖化産物評価技術の食デザインへの応用 | 小堀俊郎 | |
33 | 豊かな食解析システム | 山本(前田)万里 | |
34 | 午後の仕事がはかどる食事 | 河合崇行 |
加工・素材
タイトル | 担当研究者 | ポスター | |
---|---|---|---|
35 | 米粉ゼリーを保存食に | 芦田かなえ | |
36 | グルテンフリー加工食品の開発 | 矢野裕之 | |
37 | 消化性を制御可能な食品エマルションブレンド | 梅田拓洋 | |
38 | ヒト胃消化シミュレーター画像解析手法の提案 | 神津博幸 | |
39 | 食品の3Dセンシング | 鎌田樹 | |
40 | 凍結マイクロ波減圧乾燥による果実の乾燥技術 | 安藤泰雅 | |
41 | 高圧加工卵 (高圧卵)vs. 熱加工卵(茹で卵) | 山本和貴 | |
42 | ジュース殺菌効力の同等性:高圧加工 vs. 熱加工 | 中浦嘉子 | |
43 | 冷凍ブロッコリーの組織軟化程度は収穫時期によって異なる | 西田菜美子 | |
44 | パルス電界で変わるテンサイ糖抽出 | 佐々木朋子 | |
45 | ペースト状の食品を1秒以内に昇温 | 長屋美玖 | |
46 | 品種と品温がおにぎり成形性に及ぼす影響 | 向峯遼 | |
47 | 乾式粉砕した微細米粉でバッター液の粘度を制御 | 岡留博司 | |
48 | 分岐アミロデキストリンを用いた会合特性解析 | 松木順子 | |
49 | 澱粉由来機能性素材C-AGによる制振遮音材の開発 | 岩浦里愛 | |
50 | 国産混合チーズスターターの選抜 | 野村将 | |
51 | 国産混合チーズスターター開発 | 林田空 | |
52 | 国産チーズスターター技術移転にむけた検討 | 小林美穂 | |
53 | メチルケトン高含有麹菌熟成チーズ製造方法 | 鈴木聡 | |
54 | NARO乳酸菌を活用した大豆発酵生成物の開発 | 付惟 | |
55 | 酒米白糠を用いた「お米シロップ」 | 奥西智哉 |
流通・品質評価
タイトル | 担当研究者 | ポスター | |
---|---|---|---|
56 | 冷やすと悪くなる?野菜の「低温障害」の指標 | 渡邊高志 | |
57 | 熟度と傷つきやすさとの関係(トマトの場合) | 中村宣貴 | |
58 | 周期的な光が収穫後の青果物の品質に及ぼす影響 | 松元咲樹 | |
59 | 青果物の最適貯蔵条件 | 古閑亜里沙 | |
60 | 非破壊センシングプラットフォームの構築 | 池羽田晶文 | |
61 | セイヨウナシの非破壊熟度評価 | 瀬角美穂 | |
62 | 可視近赤外分光法を用いた鮮度の非破壊評価 | 李心悦 | |
63 | ATR-MEMS-赤外分光法を用いる果実汁液中遊離糖の定量 | 伊藤秀和 | |
64 | 可視-近赤外スペクトルの自動解析ソフトウエア | 蔦瑞樹 | |
65 | 分光画像の被写体検知技術 | 源川拓磨 | |
66 | アントシアニジンの本当の色 | 林宣之 | |
67 | 玄米白濁粒の細胞形態観察手法 | 髙橋このみ | |
68 | 米の穀粒中のタンパク質局在の解析 | 木村映一 |
安全・信頼
タイトル | 担当研究者 | ポスター | |
---|---|---|---|
69 | オウトウのアレルゲンタンパク質の分析法 | 一法師克成 | |
70 | 食物アレルゲンの低減法 | 佐藤里絵 | |
71 | ゆで調理による食材からのミネラル溶出 | 進藤久美子 | |
72 | 低酸素庫による貯穀害虫の殺虫 | 宮ノ下明大 | |
73 | 穀粉で生存するコクゾウムシ成虫 | 今村太郎 | |
74 | GMワタの簡易迅速な検査方法の開発 | 松本実香 | |
75 | YES-DC-CP培地表面観察による希少かび分離 | 久城真代 | |
76 | カビ毒産生菌のゲノム情報解析 | 鈴木忠宏 | |
77 | 畑で抗菌剤を用いると何が起こるのか? | 木嶋伸行 | |
78 | タンパク質ふき取り検査法の有効性 | 川崎晋 | |
79 | 増殖遅延時間を利用した微生物の損傷測定 | Fia Noviyanti | |
80 | 真空包装牛肉の氷温貯蔵 | 稲津康弘 | |
81 | 'シャインマスカット'の簡易迅速な識別法の開発 | 高畠令王奈 |