Answer1
これまで食品としての安全性が確認された遺伝子組換え農作物は、慢性毒性などの動物実験を行っていませんが、それは「遺伝子組換え食品の安全性評価で動物実験をしないこと」になっているのではなく、それ以外のデータで安全性が確認できるために行う必要がないため動物実験を求めていないのです。
Answer2
安全性評価基準においては、必要に応じて一連の毒性試験(急性毒性に関する試験、亜急性毒性に関する試験、慢性毒性に関する試験、生殖に及ぼす影響に関する試験、変異原性に関する試験、がん原性に関する試験およびその他必要な試験(腸管毒性試験など))のデータを求めることになっています。科学的に必要がないと判断されれば省略することができるとされています。
Answer3
導入遺伝子が作るタンパク質のデータや、実際にタンパク質の人工胃液や人工腸液、さらには加熱処理による分解性、遺伝子組換え食品として摂取する部位や量などのデータから、慢性毒性などの動物実験のデータがなくても安全性が担保できると判断されたためです。