Answer1
現在の農作物は栽培用に開発されたもので、人が除草や施肥などをして保護しなければ、基本的には生育できなくなっています。管理された農地でしか繁殖できないため、トウモロコシやダイズなどの農作物が自然環境下で野生化して繁茂することは、まずありません。このような農作物に、遺伝子組換えによって除草剤の影響を受けないという性質が加わっても、それだけで生命力や繁殖力が強くなったりするわ けではなく、生物多様性影響評価において、従来の農作物以上に、自然環境において優位に繁殖しないことが確認されています。
Answer2
除草剤の影響を受ない農作物とは、遺伝子組換えによって、ある特定の除草剤の影響を受けない性質を持たせた農作物です。具体的には、グリホサートの影響を受けないダイズや、グルホシネートに耐性のあるトウモロコシなどがありますが、除草剤耐性になるメカニズムは異なります。したがって、例えばグリホサートの影響を受けないダイズにグルホシネートを散布すると枯れます。
Answer3
また、ある除草剤耐性の遺伝子組換え農作物とその近縁種である雑草が交雑して、除草剤耐性の遺伝子が雑草に移ってしまったとしても、その雑草の自然の環境における生命力や繁殖力が強くなったりしないことが確認された場合のみ、その除草剤耐性農作物の利用が承認されます。