生物機能利用研究部門

遺伝子組換え農作物・食品ハンドブック

QVIII- 9 遺伝子組換えにより、元の農作物よりも繁殖力が強まって、雑草化しやすくなったりすることはありませんか?

Answer1

遺伝子組換え農作物の生物多様性※1への影響評価のうち、遺伝子組換え農作物が野生動植物と生育場所等を巡って競い合い、野生植物の生育に支障を及ぼすことがないか(競合における優位性)については、遺伝子組換え農作物と元の作物を比較して、遺伝子組換え農作物の
  • 生育特性や生態的特性
  • 種子の生産性
  • 越冬性や越夏性(多年草化するおそれはないか)、
等が変化していないかについて、最新の科学的知見に基づき申請者が評価し、その評価の妥当性を生物多様性影響評価検討会で確認しています。遺伝子組換え農作物が元の農作物よりも繁殖力が強まったり、 あるいは雑草化しやすくなってないことを確認して、野生植物へ影響が出ることはないと判断されたものに対して承認が与えられます。

Answer2

以上の評価は、申請者によって遺伝子組換え農作物の系統ごとに隔離ほ場※2にまたは一般栽培等の第一種使用等の各申請毎において行われます。

※1 生物多様性については(QIV-3)をご覧ください。
※2 隔離ほ場については(QIV-5)をご覧ください。