農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第97号 (2018年4月号)

白谷部門長就任挨拶

■4月1日付けで当研究部門の部門長に白谷栄作氏が就任しました。

(ご挨拶)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/97/00-01.pdf

目次

1)トピックス
2)イベント情報
3)新技術の紹介
4)農村工学通信より
5)農村工学研究部門の動き
6)見学だより
7)こんにちは農業農村
8)つれづれなるままに
9)農村の草花
10)研究者の横顔

1)トピックス

■「ため池氾濫解析ソフトSIPOND」第30回中小企業優秀新技術・新製品賞ソフトウェア部門奨励賞を受賞

農村工学研究部門とニタコンサルタント株式会社の共同研究成果に基づいて開発した「ため池氾濫解析ソフトSIPOND(エスアイポンド)」が、第30回中小企業優秀新技術・新製品賞ソフトウェア部門奨励賞を受賞しました。SIPONDは、SIPの研究成果であり、社会に広く実装されていくことが期待されます。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連URL)

(1)第30回中小企業優秀新技術・新製品賞_受賞者ページ
http://biz.nikkan.co.jp/sanken/shingizyutu/30shingizyutu.html
(2)りそな中小企業振興財団の賞関係ページ
http://www.resona-fdn.or.jp/main/jigyou/shingijutu.html

■(プレスリリース)農業用水・農地等の整備事業の地域経済への波及効果と環境影響を簡便に評価するWEBツール

行政機関やNPOなどが農業用水や農地等を整備する際の地域経済への波及効果や温室効果ガス排出量を評価・分析するWEBツールを開発し、公開しました。
本ツールは産業連関分析に基づいていますが、対話形式により評価を行うため、ユーザーは専門的な分析手法について特段意識することなく、総事業費や事業工種などを入力するだけで評価を完了できます。また、経済効率性が高くより環境にやさしい事業の実施に役立ちます。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連URL)

http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nire/080460.html

■当部門の研究者が参加した科研の研究成果が「現場知に学ぶ 農業・農村 震災対応ガイドブック2018」に掲載されました

当部門の研究者が参加した科研の研究成果として、「現場知に学ぶ農業・農村 震災対応ガイドブック2018」がまとめられました。
東日本大震災を中心に、大規模災害の復旧復興に携わった技術者から寄せられた教訓、工夫、注意点などが掲載されています。
農業農村工学会のホームページからpdfファイルとしてダウンロードできます。下記URLからご覧ください。

農地基盤工学研究領域 水田整備ユニット長 友正達美

(関連URL)

http://www.jsidre.or.jp/311taiou/

2)イベント情報

■2018防災産業展 in 東京に出展します(再掲)

5月30日(水曜日)~6月1日(金曜日)に東京ビックサイトにおいて開催される「2018防災産業展 in 東京」に、農研機構とニタコンサルタント(株)が開発した氾濫解析ソフト「SIPOND(エスアイポンド)」を共同出展します。
「SIPOND」はため池ハザードマップ作成時に浸水域を求めるソフトで、内閣府のSIP防災(戦略的イノベーション創造プログラム レジリエントな防災・減災機能の強化)に関する研究の一環で開発しました。

ため池防災にかかわる担当者の方など、ご興味をお持ちの皆様、是非、お立ち寄りください。

テーマ:安全・安心な住生活・社会インフラ環境を創る
会期:5月30日(水曜日)~6月1日(金曜日) 10:00~17:00
会場:東京ビッグサイト 東ホール
入場料:1,000円(※事前登録者、招待券持参者は無料)

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連URL)

2018防災産業展 in 東京
http://biz.nikkan.co.jp/eve/bousai/index.html

3)新技術の紹介

■ハウス専用防虫ネット「虫バリア」の発売が開始されました。

農研機構、千葉大学、ダイオ化成との共同研究により開発された、ハウス専用防虫ネット「虫バリア」の発売が開始されました。ごく微量の薬剤(エトフェンプロックス)を防虫ネットの糸に含めることによる虫イヤ効果と、通気性(目合い約0.75mm)とを兼ね備えた優れものの防虫ネットです。
詳しくは、製造元であるダイオ化成株式会社 https://www.dionet.jp/ にお問い合わせください。

農地基盤工学研究領域 農業施設ユニット上級研究員 石井雅久

(関連URL)

https://www.dionet.jp/files/index.php/cms_list/84/file_save/虫バリア.pdf

■知的財産情報

農研機構が出願した以下の発明が、登録されました。

興味のある方は、「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。
【特許番号】特許第6309863号
【登録日】 平成30年3月23日(2018.3.23)
【発明の名称】自己起立型越水防止機構

技術移転部 移転推進室交流チーム長 猪井喜代隆

(関連URL)

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/PU/JPB_6309863/E8F6B9A4707A9708A08EF3CA64F07E40

4)農村工学通信より

■水利システムの水利用・水理機能の分析・診断手法

水利システムの専門技術者を対象として、システムの健康管理、病気の早期発見、根本治療のための心得を作ることを目的に水利用・水理機能分析・診断手法をまとめたものです。
水利システムの現場で起こる問題解決のコツのようなものを分かりやすく、共有し継承することを目指して数十年に一度の更新にも対応できるように考えました。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連URL)

(1)成果情報
http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nkk/2015/15_080.html
(2)農村工学通信第110号
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/pub2016_or_later/laboratory/nire/news/080055.html

5)農村工学研究部門の動き

■新幹部の紹介

4月1日付け人事異動により当研究部門の幹部が交替しましたので紹介します。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/97/05-01.pdf

■ジオテキブロック工法の設計・施工マニュアルを刊行

本マニュアルは、開発したジオテキブロック工法の実証工事等をもとに、新たな技術の普及を目指して、粘り強さ向上の工夫や、設計・施工方法、留意点等を取りまとめたものです。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/pub2016_or_later/pamphlet/tech-pamph/079279.html

■Googleマイマップを用いた水利施設GISの構築手法マニュアルを刊行

GIS(地理情報システム)を活用すると農業水利施設の管理の効率化を図ることができます。しかし、汎用型のGISソフトの場合、ある程度専門的な知識がないと操作方法をマスターするのは難しく、また特定業務用のGISソフトの場合でも、航空写真画像を入手してGISにセットするといった前準備は、専門家のサポートがなければ難しいのが実状であり、GISはまだ広く活用されてはいません。
そこで、操作が簡単で、かつ、撮影時期の比較的新しい航空写真画像がオンラインで利用できるGoogleマイマップ(Google社)に着目し、土地改良区(公益法人)の職員がGoogleマイマップを用いて水利施設GISを構築できるように、本マニュアルを作成しました。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/pub2016_or_later/pamphlet/tech-pamph/079638.html

6)見学だより

■農村工学研究部門見学会を開催しました(報告)

4月20日(金曜日)、市内の茗溪学園中学校2年生約250人が農村工学研究部門に施設見学に訪れました。学園の中学生たちは、毎年、科学技術週間に合せて開催される農研機構一般公開に訪れていましたが、本年は、農研機構一般公開の縮小により、農村工学研究部門独自に施設見学会として中学生らを受け入れることになりました。
暑すぎる好天に恵まれた一日、学園から歩いてきたという中学生たちは、熱心に説明に聞き入り、質問し、レポート作成に励んでいました。迎える研究者側は、クイズや動画等を織り交ぜての熱いトークで、サイエンスコミュニケーションに挑む機会となりました。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/97/06-01.pdf

7)こんにちは農業農村

■ため池百選 (8) (百間堤)

ため池百選とは、農業者の減少、高齢化の中で管理が難しくなりつつあるため池について、その歴史や多様な役割、保全の必要性を国民の皆様に理解いただく契機とするため、農業用の水源として秀でた特徴を有する全国のため池100地区を「ため池百選」として選定したものです。

このメルマガでは北から順番に紹介していますが第8回は、「百間堤」を紹介します。

百間堤は、岩手県南部の北上山系にあり、その名の通り百間(180m)を越える堤長をもつ室根町最大のため池です。この地域は急傾斜の中山間地帯で、小さな沢に頼っての稲作であったため、水不足による凶作が多く、「百間堤」はその解消のために築提されました。


(農林水産省ホームページより引用)

企画管理部 企画連携室情報専門役 浜田善幸

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/97/07-01.pdf

■花水木が綺麗に咲いています!

研究本館3階の移転推進室から外を見ていたら、白い花を咲かせている木がありました。近くにいた契約職員の方からあれは、「花水木」と教えてもらいました。遠くから写真を撮りましがやっぱり近くで撮った方が良いのでカメラを片手に撮影に出かけました。

企画管理部 企画連携室情報専門役 浜田善幸

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/97/07-02.pdf

8)つれづれなるままに

■とあるおっさんの四方山話 (4)

第1回から第3回までおよそ40年前の筑波や農村工学研究部門のことを書いてみました。今回は、筆者が1981年から10年あまり勤務した中国農業試験場(現在の西日本農業研究センター)に関連して、所在地の広島県福山市や中国地方中山間地域のことを思い出してみるつもりでした。
しかし先月、メルマガ96号に南の島国スリランカから送られて来たランプータン通信に、かんがい施設を中心にした歴史遺産の見どころを紹介するという極めてまじめな記事があり、筆者にとっては初めての海外出張先であったこの南の島のことが懐かしくなってしまいました。
そこで、今回はランプータンに割り込んでスリランカのことを思い出してみることにしました。

「とあるおっさん」

(関連資料)

(1)四方山話(4)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/97/08-01.pdf
(2)前回のランブータン通信
http://www.naro.affrc.go.jp/nire/mail_magazine/back_number/080446.html#m61

9)農村の草花

■春のアゼを代表するタンポポによく似た刈り取りに強い草 ~オオジシバリ~

しばらくぶりです。今年も身近に見られる農村の季節の草花を紹介していきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。今年最初に登場するのは、春のアゼを彩る花のひとつ、オオジシバリです。タンポポによく似た花ですが、タンポポとどこが違うかおわかりでしょうか。

水利工学研究領域 水域環境ユニット上級研究員 嶺田拓也

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/97/09-01.pdf

10)研究者の横顔

■樽屋 啓之(たるや ひろゆき)

樽屋ユニット長は、長年にわたり農業に不可欠な用水を供給する水路の研究に携わり、農業水利システムをこよなく愛する研究者であります。その知見や人柄により、組織内のみならず各方面から頼りにされることが多く、次世代水管理システムの開発リーダーとして忙しい毎日を送っていらっしゃいます。

(他己紹介)髙木強治

(自己紹介)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/97/10-01.pdf

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技術移転部 移転推進室 交流チーム