除虫菊
英名: insect-flower、pyrethrum
科名: キク科
学名: Tanacetum cinerariifolium (Trevir.) Sch. Bip.
種類: 工芸作物(殺虫薬用)
起源
- 地中海・中央アジア原産で、ユ-ゴスラビアのダルマチア地方で発見された。 わが国へは明治18年(1886年)頃入り、和歌山県で栽培された。
作物的特徴
- 宿根生で挿木、株分けで繁殖する。温暖で乾燥した気候が適する。土壌は排水 良好な砂質壌土が最も適している。ピレトリンは開花完了時に含有量が最高とな る。花部、とくに子房にピレトリン含量が多い。
用途
- 害虫駆除剤として蚊取線香、農薬原料に用いられる。
生産地
- 第一次大戦まではユ-ゴスラビアが欧米市場を独占していたが、その後、日本 の生産が急激に伸びて、昭和10年代には約3万haの栽培で世界の総生産額の98% を占めた。しかし、その後ケニア、ブラジルにとって代わられ、現在はほとんど 栽培されていない。