作物研究部門

作物見本園

ヤブツバキの種子です。

前回9月30日の記事で、見本園にあるチャ(茶、ツバキ科)4品種のうち、ひとつだけ花が咲いていなかった品種「ふうしゅん」の花が咲き始めました。

こちらは「ふうしゅん」の昨秋から冬にかけて咲いた花が実った実です。ふくらみが三つあることから見て、3個の種子が中にあるようです。

次は、チャと同じツバキ科のヤブツバキ(いわゆる普通のツバキ)の実です。純白の花を咲かせる「篤山(とくざん)」という愛媛県原産の品種です。今、成熟のいろいろな段階の実が見られます。

成熟が進み、裂け始めたヤブツバキ「篤山」の実です。中の種子が見え始めています。

さらに裂けてきたヤブツバキ「篤山」の実です。

こちらのヤブツバキ「篤山」の実はすっかり成熟して、3個の種子が見えています。このあと種子が地面に落ちて、うまくいくと芽が出ます。

次の作物はツルアズキ(別名カニノメ、マメ科)です。実は、昨年実った種子が地面にこぼれて芽を出した「野良生え(のらばえ)」と呼ばれるもので、いつもならば抜いてしまうのですが、今年の作物を植えていない場所で育っていたので、残しておきました。

きれいなツルアズキの花です。咲き始めたばかりですが、既に咲き終わって細い莢が伸び始めているのが下の方に見えます。若莢などを野菜として、また、成熟した豆を煮るなどして食べます。

今回、最後の作物はホオズキ(ナス科)です。袋(正しくは萼(がく))が透けて、だいだい色の果実が見えています。

枯れたホオズキの先に止まった赤とんぼ(ナツアカネ)。前回ご紹介したものは、背中だけ赤かったのですが、きょうのは成熟したオスらしく、本当に真っ赤です。