ポイント
- 農研機構は「日本茶海外輸出に資する緑茶用新品種『せいめい』栽培・加工技術標準『鹿児島県版』」を2025年5月13日に公開しました。
- 鹿児島県と農研機構は2022年2月8日に農業分野における連携協定を締結し、「せいめい」の普及ならびに栽培・加工技術の共同研究に取り組みました。
- 本手順書では、連携協定の研究成果に基づき、鹿児島県での「せいめい」の栽培法および煎茶や碾茶など各種茶種への加工法の留意点等をわかりやすく解説しています。
概要
農研機構は、「日本茶海外輸出に資する緑茶用新品種『せいめい』標準作業手順書『鹿児島県版』」を2025年5月13日に公開しました。2024年9月26日に公開した「日本茶海外輸出に資する緑茶用新品種『せいめい』標準作業手順書」第2版に続くものです。

「せいめい」は農研機構が育成した品種です。鹿児島県と農研機構は2020年10月から九州沖縄経済圏スマートフードチェーンプロジェクトの課題として、「緑茶新品種「せいめい」の産地形成と高品質・安定供給技術」に取り組み、鹿児島県で重点的に「せいめい」の普及を進めました。さらに、鹿児島県と農研機構は2022年2月8日に農業分野における連携協定を締結し、「せいめい」の普及ならびに栽培・加工技術の共同研究に取り組みました。
本手順書は鹿児島県と農研機構の連携協定の研究成果に基づき、鹿児島県での「せいめい」の栽培法、煎茶や碾茶など各種茶種への加工法、海外輸出向け病害虫防除体系、有機栽培および現地実証の事例について紹介しています。
【利用方法】
- 以下の URL より標準作業手順書のサンプル版(PDF)をどなたでもご覧いただけます。
- 標準作業手順書全編のご利用には利用者登録(無料)またはログインが必要です。
以下の URL より、「ログイン/利用者登録」のページにアクセスすることができます。
関連情報
予算 : 農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業 「実需者の求める、色・香味・機能性成分に優れた茶品種とその栽培・加工技術の開発」(農食事業26099C)
品種登録番号: せいめい「27874号」(令和2年3月30日)
用語の解説
- 碾茶
抹茶の原料で、被覆栽培した新芽を短時間蒸した後、碾茶機で揉まずに乾燥して製茶されます。碾茶を石臼等で粉末状にしたものが、抹茶となります。
問い合わせ先など
研究推進責任者 :
農研機構 果樹茶業研究部門 所長草塲 新之助
研究担当者 :
同 茶業研究領域 枕崎調整役吉田 克志
広報担当者 :
同 研究推進部 茶業連携調整役荻野 暁子