種苗管理センター

北海道中央農場後志分場

■沿革
北海道中央農場後志分場は、ばれいしょ生産の安定向上のために必要な健全無病なばれいしょ原原種の生産・配布を目的として1947年(昭和22年)に農林省後志馬鈴薯原原種農場として設立されました。
1986年(昭和61年)12月、組織の再編統合により種苗管理センターが設立され、「農林水産省種苗管理センター後志農場」に名称を改めました。
その後、1991年(平成3年)12月の組織体制整備により胆振農場に統合されて胆振農場後志原原種生産分場となりました。
2001年(平成13年)4月には、中央省庁等改革の一環として独立行政法人種苗管理センターの発足により、胆振農場後志分場に改称、2006年(平成18年)4月には北海道中央農場に統合され「独立行政法人種苗管理センター北海道中央農場後志分場」となりました。
2016年(平成28年)4月に農研機構との統合により、「国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 種苗管理センター北海道中央農場後志分場」となり現在に至っています。

■業務概要
○ばれいしょ原原種生産
原原種ほ場約20ha(耕地107ha、5年輪作)を作付けし、生食用(男爵薯、キタアカリ、とうや、はるか、きたかむい)、でん粉原料用(コナフブキ、アーリースターチ)の7品種の原原種を生産し、平成26年度は約9,000袋(約180t)を配布しました。
高品質化についてはシストセンチュウ等の病害虫侵入防止策の徹底、ウイルス感染防止策、栽培期間中病気株の抜取り及び品質調査を行っています。
ばれいしょ原原種生産の根幹となる輪作体系及び土壌の保全については、牧草・えん麦等の緑肥作物による地力の維持向上、明暗渠の敷設による排水対策及びエロージョン防止等を実施しています。
○その他
災害対策用雑穀種子生産及び予備貯蔵事業を推進するため、災害を受けた農業者等が必要とする代作用種子に充てるための雑穀種子(キタワセソバ)を当農場でも生産、予備貯蔵を行い、必要に応じて配布しています。
緑肥用作物種子(エン麦)の生産もしています。