野菜花き研究部門

果実形成ユニット

トマトの品質や収量に関する分子生理機構の解明と高度環境制御条件(高軒高ハウス)での実証試験を行っています。

施設果菜類の周年での高品質・多収安定生産を発展させるため、夏季高温など不良環境下においても品質や収量の低下を招かない高度な生産技術が必要です。このため、不良環境下における障害発生機構など、品質や収量に関する分子・生理的特性の解明が重要です。
果実形成ユニットでは、遺伝子発現、植物ホルモン、組織解剖学的解析等により、果菜類の生長や着果性に関わる分子生理機構を明らかにし、新たな生産技術開発へ応用する研究をしています。現在、トマトを中心に高温ストレス等の障害発生メカニズムや品種間差異等の遺伝的・生理的特性を解明するとともに、生育不良果・障害果の発生を抑制するための生育制御手法の開発を目指しています。
さらに、各トマト品種がもつ能力を最大限に発揮する分子生理機構を解明し、施設生産において好適な温湿度、炭酸ガス濃度、養液濃度等を導きます。これらの管理条件については、中・大課題で連携して太陽光型植物工場において栽培実証を行い、トマトの高品質・多収周年安定生産技術の高度化を目指します。


メンバー