品種詳細
萌えみのり
水稲「萌えみのり」は東北地域中南部での熟期が中生の晩に属する粳種である。良食味で、耐倒伏性が強く、規模拡大や複合経営に有利な省力的栽培法である直播栽培、特に表面播種において多収である。
主要特性
「萌えみのり」は、1997年に多収で良食味の「南海128号」と耐倒伏性に優れ良食味の「はえぬき」を交配して、その後、選抜固定をはかってきた品種である。
- 出穂期と成熟期は、育成地では「ひとめぼれ」と同程度かやや早い“中生の晩”に属し、東北地域中南部に適する。稈長は「ひとめぼれ」、「はえぬき」より短く、倒伏に強い。耐冷性は“強”で、いもち病抵抗性は葉いもちが“やや弱”、穂いもちが“中”である。
- 湛水直播栽培(表面条播)においては、転び型倒伏が「ひとめぼれ」より明らかに少なく、「はえぬき」と同程度であり、収量はこれらより約5~20%多収である。鉄粉衣種子を表面散播した現地実証圃でも倒伏が少なく多収である。低温苗立ち性は「ひとめぼれ」、「はえぬき」並である。
- 苗立ち密度を約400本/m2まで増やしても完全には倒伏せず、収量、品質の変動が少ないことから、播種量を増やすことで苗立ちのムラや不安定性を克服できる。
- 移植栽培、直播栽培のいずれにおいても「ひとめぼれ」並の良食味である。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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20110 (2006年8月22日) |
2006年11月17日 | 18351 (2009年7月31日) |
25年 (満了日:2034年7月31日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
南海128号 x はえぬき | 奥羽382号 |