品種詳細

そうふう

'そうふう'は花香を有し、新香味緑茶および半発酵茶に適する新品種である。早生であるため晩霜害の少ない温暖地・暖地が適地である。夏茶はやや渋みが強いため、一番茶を緑茶、夏茶を半発酵茶とするのが望ましい。

主要特性

  • 'そうふう'は1977年に茶業試験場栽培部(現野菜茶業研究所・茶業研究部)において'やぶきた'を種子親、'静印雑131'を花粉親とした組み合わせから選抜した系統である。1991年から系統適応性検定試験及び特性検定試験を実施し、特に品質、収量性、耐病性等の栽培特性が優れている。
  • 温暖地、暖地では'やぶきた'より全国平均で萌芽期が6日、摘採期が4日程早い早生である。樹姿はやや開張型、挿木発根性は良好である。幼木期の生育は優れるが、成園での収量は'やぶきた'とほぼ同程度である。
  • 耐病性については輪斑病には強、炭疽病、赤葉枯病にはやや強で'やぶきた'より優れる。もち病には中、赤焼病には弱である。
  • 耐寒性について赤枯抵抗性は'やぶきた'と同程度のやや強であるが、青枯抵抗性、裂傷型凍害 抵抗性は、'やぶきた'よりも弱く、やや弱である。
  • 緑茶品質はやや渋みが強いが、これまでにない甘い花香様の香味がある。また、半発 酵茶として高品質で、特に香気に優れる。一番茶を緑茶、夏茶を半発酵茶にすることで、より特性を生かすことができる。

栽培適地

早生であるため晩霜害の少ない温暖地・暖地が適地である。

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
14905
(2002年8月 1日)
2002年12月16日 12706
(2005年2月 7日)
25年
(満了日:2030年2月 7日)
交配組み合わせ 旧系統名