養成研修課 (金谷)
お茶を学びながら、全国にライバルや仲間を作りませんか?
2年間で約60名の仲間 (先輩・同級生・後輩) を得ることが出来ます。卒業後は全国ネットで情報交換が可能です。
- 沿革
- 研修のあらまし
- 研修風景
- 先輩から一言
- 平成28年度 農業技術研修生 (茶業研修) 募集
- 「平成25年度第17回 全国手もみ製茶技術競技大会」で優秀賞 (2位) を受賞
- 「平成24年度第16回 全国手もみ製茶技術競技大会」で最優秀賞 (1位) を受賞
所在地
〒428-8501 静岡県島田市金谷猪土居2769
野菜茶業研究所 金谷茶業研究拠点
沿革
野菜茶業研究所 (茶関係部門) の沿革
- 1896年 (明治29年)
- 東京西ヶ原 (現東京都北区) に農務局製茶試験場が設置される。 (国の茶業研究の始まり)
- 1919年 (大正8年)
- 農事試験場製茶部を経て、農商務省茶業試験場として現在地に移転・独立する。
- 1961年 (昭和36年)
- 一時、東海近畿農業試験場製茶部時代を経て、農林省茶業試験場として再び独立。
- 1986年 (昭和61年)
- 農業関係試験研究体制の再編整備により、野菜試験場と合併、野菜・茶業試験場となる。
- 1996年 (平成8年)
- 茶業研究100年。
- 2001年 (平成13年)
- 特定独立行政法人 農業技術研究機構 野菜茶業研究所金谷茶業研究拠点となる。
- 2003年 (平成15年)
- 特定独立行政法人 農業・生物系特定産業技術研究機構 野菜茶業研究所金谷茶業研究拠点となる。
- 2006年 (平成18年)
- 独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所金谷茶業研究拠点となる。
- 2015年 (平成27年)
- 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所金谷茶業研究拠点となる。
研修制度の沿革と実績
- 制度の根拠
農林水産省告示第1919号 - 制度の目的
将来、茶業を志す青年に対し、茶業に係る知識・技術を修得させ、寮生活による人格の養成を図り茶業後継者・指導者を育成する。
当研究所の研修制度は、農商務省茶業試験場が金谷に移転・独立した翌年、1920年 (大正9年) に創設されました。
その後、幾多の変遷を経て現在に至っておりますが、一貫として「茶業後継者の育成」及び「地域の茶業振興に資する」を目的として運営されて来ました。
90有余年の歴史の中で、巣立っていった修了生は1200名を超え、全国茶産地において優れた茶業経営者、地域農業のリーダーとして、あるいは地方公共団体や農協などの茶業指導者として活躍しています。
研修の実績 (歴史)
- 茶業練習生制度
(大正9年~昭和22年3月)修了者 99名 - 茶業技術員養成制度
(昭和22年4月~昭和34年3月)修了者 203名 - 農業技術研修制度
(昭和34年4月~平成27年3月)修了者 934名 (計 1236名)
現在 (平成27年度) は、北は埼玉県から南は鹿児島県まで、茶産地等から20名が参加し、研修を続けています。
研修のあらまし
特徴
- 国の設置機関では唯一、茶業についての後継者・指導者養成施設です。
- 高度な技術者、指導スタッフを配置した研修制度で、大学卒や女性、一旦就農または就職された社会人経験者も参加しています。
- 全寮制 (3階建・食事・冷暖房完備) で、授業料は不要です。
- ※食費・教材費・研修旅行費など、毎月5万円程度の実費負担があります。
- ※女性の場合は、自宅又はアパート等からの通学研修となります。
研修概要
1年生
- 4~6月
- オリエンテーション、近隣の現地研修に始まり、農機具・機械の操作説明、手摘み及び大型製茶機械による荒茶製造実習が続きます。
また、製茶の原点を学ぶため月1回の手揉み製茶実習、1番茶と2番茶の間には各科目の講義、現地研修も行います。 - 7~9月
- 原則、午前中は各科目の講義、午後は圃場等での実践的な学習 (実習) を行います。
7月下旬からの前期試験後、8月上旬からは約1ヶ月の夏季休業となります。
9月からは後期講義、実習が始まり、夏季休業中に各自が「我が町の農業と茶業」をテーマに調査したデータを取りまとめ、10月の発表会に備えます。 - 10~12月
- 「我が町の農業と茶業」発表会の後、後期講義、実習が続きます。
その間、「危険物取扱者 (乙種4類) 」試験にも積極的に挑戦します。
11月からは茶業界の有識者、先進的な茶業経営者等を外部講師に招いて特別講義を行います。
11月下旬からの後期試験終了後、12月上旬からは約1ヶ月の冬季休業となります。 - 1~3月
- 冬季休業終了後、特別講義、茶業関係企業見学、小型ボイラ取扱講習会受講等を行います。
特別講義においては「日本茶アドバイザー認定試験」にも挑戦します。
また、2年生への進級に向けた準備も始まります。
研究員等の指導の下で専門的な学習を行う専攻先の仮決定、仮専攻派遣を行った後、最終専攻先を決定し、3月上旬から約1ヶ月の春季休業となります。
2年生
- 4~2月
- 基本的に終日、専攻先の研究員等の指導の下で専門的な学習を行い、その結果を卒業論文にまとめます。
その間、1番茶、2番茶の機械製茶実習 (専攻状況による) 、10月上旬からは農業機械基本研修 (主にトラクター) を集中的に行い、運転・点検整備技術を習得すると共に「大型特殊自動車運転免許 (農耕用) 」試験に挑戦します。
また、11月には「日本茶インストラクター」試験 (希望者) 、2月上旬には、手揉み製茶実習の集大成として「茶手揉み技術資格 (手揉み教師補) 」認定試験にも挑戦します。
なお、夏季休暇等は1年次と同様です。 - 3月
- 3月上旬に卒業論文の発表会を行い、修了式終了後、茶業界の新たな人材として晴れて社会に羽ばたきます。
※青年就農給付金受給者においては夏季等休暇中の実習を課します。
現地研修など
2年間の研修期間に、全国の茶産地の視察をはじめ、栽培から流通・販売まで、現地研修を通じて学びます。
- 九州地区研修 (1・2年生合同)
- 北九州地域の高品質茶産地、釜煎り茶産地の視察・研修
- 南九州地域の大規模低コスト生産技術の視察・研修
- 関東地区研修 (1・2年生合同)
- 神奈川県 都市近郊茶産地の動向視察・研修
- 埼玉県 自園、自製、自販の経営形態と戦略視察・研修
- 東京都 大消費地での販売動向 (消費地問屋の視察)
- 関西地区研修 (1・2年生合同)
- 京都府、三重県の茶産地の視察・研修
- てん茶技術、抹茶製造技術の視察・研修
- 茶の歴史の学習
- 富士地域研修 (1・2年生合同)
- 神奈川県の茶業形態視察・研修
- 富士登山 日本一の山頂に一度は立って見ましょう !!
- 静岡県茶市場 (2年生)
- 新茶取引の見学、市場のメカニズムの視察・研修
- 事業所等視察 (1年生)
- 製茶機械メーカー・茶摘採機メーカー・飲料メーカーほか、関連会社、事業所等を視察・研修
- 研究発表会等の傍聴 (1・2年生合同)
- 各種の研究発表会、審査会等を傍聴や運営のお手伝いをする事によって、お茶に関する新たな知識の吸収や、見識を広げます。
資格修得のチャンス
2年間の研修期間中に、次の資格を修得するチャンスがあります。
- 毒物劇物取扱者修了までに2回チャレンジできます。
- 危険物取扱者 (乙4類)修了までに5回チャレンジできます。
- 大型特殊免許 (農耕限定)修了までに1回チャレンジできます。
- 日本手もみ製茶技術資格 (教師補)修了までに1回チャレンジできます。
生活面でのきまり
- 自動車等の所内持ち込み・使用の禁止 ・ 研修期間中は原動機付き自転車 (50cc以下) を除き、自動車等 (普通車・軽自動車・50ccを超える原動機付き自転車及び自動二輪車) の所内持ち込み、使用は禁止しています。
なお、原動機付き自転車を使用する場合、自賠責はもちろん、一定の基準を満たした任意保険に加入して頂きます。 - アルバイト ・ 課外時間のアルバイトについては、茶関係企業、家庭教師等、研修生に相応しいもので、かつ事前に届を提出されたもののみについて許可されます。
ただし、前述の様なアルバイトでも、寮の門限時間を越えるなど、研修上支障があるものについては認められません。 - 研修生寮の門限
・ 研修生寮の門限及び消灯時刻は23時となっています。
このほか、生活に関する決まり等は、入寮の際にお渡しする「研修生心得」を参照して下さい。
研修風景
研修生寮全景てん茶の講義・・・実際に飲んでみましょう !!手揉みの実習です。関西研修
講義風景 (寝るなよ~)
食事風景・・・残さず食えよ~ (笑)
一葉入魂 !!
富士研修
先輩から一言
第53期生 | |
---|---|
I.M. (山形県 育種専攻) | 茶に関する農耕のノウハウを学ぶにはとても良い場所です。その他も様々勉強出きるので、興味のある人は是非来て下さい。 |
O.Y. (鹿児島県 業務科専攻) | 女子は近場にアパートを借りて通っています。野茶研の研修制度では主に茶農家の後継者を対象としていますが、私は非農家です。皆それぞれ自分のペースで勉強に励んでいるので、ここでは自分のやる気次第でどうにでもなると思います。二年生からは専攻先を選べ、自分の学びたい分野を更に勉強出来るので楽しいですよ ! とにかくお茶・お茶・お茶の二年間です ! |
F.Y. (福岡県 育種専攻) | 私は、福岡県八女市出身です。私は、お茶に関することに興味があって、2年間お茶の技術を学びたいと思って入所しました。大変だけれども、来てよかったと思っています。精神的、肉体的にも鍛えられます。女性でも農業に興味があってやる気のある人は、是非来てください。アドバイスできることがあればアドバイスします。分からないことがあったら気軽に聞いて下さい。分かる範囲で伝えたいと思います。ここに来て人と人とのつながりは大切だと気づきました。沢山の人と接する事ができる環境です。 |
F.M. (鹿児島県 育種専攻) | 国立だからこそ出来ること、学べることがあります。 |
第54期生 | |
N.Y. (埼玉県) | 勉強に対してやる気のある人だけ来てください。 |
A.S. (埼玉県) | 研究所には面白い研究員の方々や先輩たちが多く、寮生活も思っていたより楽しく、いろんな地方から人が集まるので日本各地で友人が作れると思う。 |
Y.H. (岐阜県) | お茶についての専門的知識が多く学べて技術もつくところ。また全国の茶産地の人とのつながりもできとても充実しているとこです。 |
Y.T. (埼玉県) | 私は大学を卒業してから野菜茶業研究所に入所しました。高校卒業してすぐに入所するメンバーが殆どのために、生活が始まる前には年下の同期や先輩にどの様に接していけばいいのか悩みました。しかし、実際に生活をしてみたら年下でも尊敬出来る同期と先輩達に出会うことができ、お互いに切磋琢磨出来るここでの生活に満足しています。そして、最初何も茶業について何も解らなくても一から教えて下さる職員の方々がここには揃っているため勉強をするのには最高の環境だと思います。全国に茶業界の仲間・ライバルを作ることが出来るということはこれ以上に無い幸せです。「大学を卒業した後だから・・・」などと思わずに、兎に角ここに来れば最高の仲間と出会える事は絶対です。 |
N.K. (静岡県) | 一、二番茶の時期は大変ですがとても勉強になります。九州研修等もあり充実した二年間になると思います。 |
M.T. (鹿児島県) | 野菜茶研はとてもたのしいです。みなさん是非来てください。 |
S.A. (福岡県) | 野菜茶研はとても楽しい所です。面白い先生が多く実習も楽しいので皆さん来てください !! |
N.S. (愛知県) | この研究所には全国から集まって皆で勉強するので友達も沢山でき、とても楽しいです。皆さん是非来て下さい。 |
T.Y. (長崎県) | 寮は毎日楽しいです。是非来てください。 |
Y.S. (岐阜県) | 本研究所には製茶や手揉みと言った実習があり、製茶機械の使用方法など、製茶に関する基本的な技術、知識を得ることができます。その他にも様々な実習を受けることができます。講義では、茶を栽培する上で必要不可欠となる肥料・土壌を学ぶことができる「土壌学」や、茶を化学的な観点から成分などを分析する「茶の化学」など、その他にも茶栽培に関する様々な講義を受けることができます。本研究所敷地内にある研修生寮では、研修生同士の壁もなく、充実した寮生活を送ることができると思います。ここでの二年間は確実にあなたにとって良いものになると思います。それだけの設備、環境、研究員が揃っています。ぜひ本研究所にお越しください。 |
S.T. (東京都) | 実家は茶業経営をしておりますが、今まで茶にほとんど関わってこなかった為か、入所するまでは今後の不安でいっぱいでした。しかし、講義や実習では、茶に関する基礎的な部分から学ぶため、未経験者でも知識や技能をすぐに補うことが可能でした。本所の特徴は、茶誌に載るような優れた指導員や研究員の方と、近い距離で話すことができることです。茶に関して分からないことや、興味のあることは気軽に質問することができます。茶を学ぶ環境としては素晴らしいところだと考えます。 |
N.K. (佐賀県) | 楽しくお茶の勉強ができます。是非来てください。 |