中央農業研究センター

環境保全型病害虫防除技術開発共同実験棟

環境保全型病害虫防除技術開発共同実験棟

中央農業総合研究センターでは、産学官連携で環境保全型病害虫防除技術を開発するためのオープンラボを開設しています。
オープンラボには、安全・安心で新鮮な作物を消費者に提供していくために、大学、公立試験研究機関、民間企業などと一体となって環境にやさしい病害虫の生物防除技術の研究開発を行う最新式の科学機器が整備されています。

オープンラボで実施された共同研究による研究成果

利用できる機器類

共焦点レーザー顕微鏡 META、ZEISS

共焦点レーザー顕微鏡

弱毒ウイルス遺伝子等生体高分子の細胞内局在性を観察する大型装置である。蛍光物質で標識した目的物質の細胞内動態を観察し、対象遺伝子の有効性を検討する。

キャピラリー電気泳動装置 ABI PRISM 3100、アプライドバイオシステムズ

キャピラリー電気泳動装置 ABI PRISM 3100、アプライドバイオシステムズ

植物病原体などのゲノム構造を解析し、病害防除に有効とされる遺伝子情報を解析する装置である。防除効果の高い新規弱毒ウイルスなどの遺伝子構造を解析し、新たな弱毒ウイルス創出に必要な遺伝子配列をデザインする目的などに用いる。

透過型電子顕微鏡 JEM-1230、日本電子

透過型電子顕微鏡 JEM-1230、日本電子

観察対象に電子線をあて、それを透過してきた電子が作り出す干渉像を拡大して観察する顕微鏡装置である。主に、ウイルスやファージなど、植物、昆虫または細菌等に感染する極微小な微生物の観察に利用する。

超遠心機(右側)CP70MX、日立

超遠心機

極微細な物質を遠心力によって遠心チューブの底に集め、ウイルスなどを純化するのに用いる。

高速遠心機(左側)CR20G、日立

超遠心機

バクテリア等を遠心力によって集め、次の操作を容易に行う目的などに用いる。

その他利用できる機器類

  • 昆虫行動軌跡装置エソビジョン、ノルダス社
  • 超純水装置 Elix-10、日本ミリポア
  • タイマー付陽光棚 MLR-1546、三洋電機メディカルシステム
  • クリーンベンチ(2台) BCM-1603SS、日本エアーテック
  • クロマトチャンバー TRC-2500、テイオン
  • 安全キャビネット(2台) CV2027904、日本エアーテック

施設の概要

  • 1階床面積 1,247m2
    1階
  • 顕微鏡室 31m2
  • 閉鎖系温室(4室) 36m2
  • 非閉鎖系温室(4室) 36m2
  • 2階床面積 768m2
    2階
  • 有用生物遺伝子解析室 87m2
    有用生物遺伝子解析室
  • 有用微生物機能開発室 72m2
    有用微生物機能開発室
  • 微生物保存室 57m2
  • 天敵行動実験室 62m2
  • 昆虫行動機能解析室 73m2
  • 研究室(4室) 39m2
  • セミナールーム 109m2

アクセス

利用のための手続き

この施設を利用したい方は、あらかじめ下記の担当にお問い合わせください。