生物多様性影響評価
大課題16 気候変動等の環境変動への対応及び生物多様性保全のための研究開発
中課題16-4 気候変動等の環境変化が農業生態系における生物多様性と生態系サービスに及ぼす影響の評価
中課題推進責任者
芝池 博幸 (農業環境変動研究センター)
計画の概要
農業が生物多様性に及ぼす影響を評価し、生物多様性等と関連した生態系サービスを解明・評価するため、農業が享受する生態系サービスの評価手法を開発します。土地利用の変化や外来生物などの侵入・導入が生物多様性や生態系サービスに与える影響を評価する手法を開発します。
小課題
この中課題は3つの小課題から構成されています。
- 気候変動等の環境変化が農業が享受する生態系サービスに及ぼす影響の評価手法の開発
- 農業生態系における景観構造の変化等が生物多様性や生態系サービスに及ぼす影響の解明および評価・予測手法の開発
- 外来生物の生態系影響と利用便益の総合評価手法の開発
関連する研究成果など
- 農業に有用な生物多様性の指標生物調査・評価マニュアル (2012年3月 技術マニュアル)
- 農作物の花を訪れる昆虫がもたらす豊かな実り-日本の農業における送粉サービスの経済価値を評価- (2016年2月 農業環境技術研究所プレスリリース)
- 特定外来生物カワヒバリガイが、水利施設を経由して他水系に侵入 -茨城県内の那珂川水系で新たに発見- (2016年11月 農研機構プレスリリース)
- 花を訪れる昆虫はなぜ農業に必要か ? (2017年3月 ニュース農業と環境111)
- 生きもので「環境にやさしい農業」を採点するマニュアル (2017年7月 一目でわかる研究成果)
- 鳥類に優しい水田がわかる生物多様性の調査・評価マニュアル (2018年5月 技術マニュアル)
- 公開情報のみで実施する外来生物の農業被害リスクマップ作成 (2016年 研究成果情報)
- 栽培管理の異なる果樹園などで鳥類相を推定・比較する簡易な手法 (2016年 研究成果情報)
- ナス害虫の天敵ヒメハナカメムシ類の個体数には圃場周辺の景観要素が影響する (2016年 研究成果情報)
- 水田畦畔・斜面草地における生物多様性に配慮した刈払い管理 (2017年普及成果情報)
- DNAバーコーディングによるセイヨウミツバチが利用する花粉種組成の定量的分析手法 (2018年研究成果情報)
- アズマネザサの繁茂した耕作放棄畑を森林に再生させるための植生管理 (2018年研究成果情報)
- 水田の休耕・耕作放棄が生物多様性に与える影響は生物群や環境要因によって異なる (2018年研究成果情報)
- 葉面常在菌が分泌するエステラーゼ酵素の併用で病原菌による雑草の防除効果が高まる (2018年研究成果情報)