品種詳細
夏吉
ソバ「夏吉」は春播き栽培において早生で多収であり、そばの官能評価が高いことから、東北地方におけるそばのブランド確立に貢献できる。
主要特性
- 「夏吉」は子実品質に優れる「奈川在来」を種子親に、早生で多収の「北海14号」 (現在の「レラノカオリ」) を花粉親として交配育成した夏型の系統である。2015年では雑種第8世代である。
- 「夏吉」は育成地(盛岡)の春播き (5月播き) において標準品種「階上早生 (はしかみわせ) 」よりも成熟期が7日早く、夏播き栽培 (7月播き) において成熟期が4日早い早生であり、草丈が低い。
- 「夏吉」は育成地の春播き栽培において標準品種より10%以上多収で千粒重が重く、夏播き栽培では低収である。また現地試験 (秋田県羽後町) においては早生であり草丈が低い。
- 実需者によるそばの官能評価では、「夏吉」は色や香りの評価が高く、総合点で「階上早生」よりも優れる。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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31147 (2016年5月19日) |
2016年8月31日 | 27535 (2019年8月16日) |
25年 (満了日:2044年8月16日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
奈川在来 × 北海14号 | 東北3号 |