品種詳細

クサユタカ

水稲「クサユタカ」は寒冷地南部では中生の中に属する粳種で、やや短稈、やや長穂、穂数が少ない穂重型の超多収系統である。主力品種の刈り取り前に稲発酵粗飼料用として収穫が可能である。極大粒であることから一般品種との識別性がある。

主要特性

「クサユタカ」は、1987年中央農業総合研究センター・北陸研究センター(旧北陸農業試験場)において極大粒、超多収品種の育成を目的として「中国105号」と極大粒の「北陸130号」(後のオオチカラ)を交配した後代から育成された系統である。

  • 出穂期は「キヌヒカリ」並の中生の早、成熟期は「キヌヒカリ」よりやや遅く、中生の中に属する粳種である。
  • 稈長は「キヌヒカリ」並のやや短稈で、「キヌヒカリ」に比べ穂長は長く、穂数は少なく、草型は穂重型で、耐倒伏性は強く、脱粒性は難である。
  • 全重は「キヌヒカリ」より重く、超多収品種「オオチカラ」並で、精玄米重は「オオチカラ」より重く、極多収である。玄米は「オオチカラ」に近い極大粒である。
  • いもち病抵抗性遺伝子型はPia、Pikと推定され、葉いもち・穂いもち圃場抵抗性は中、白葉枯病圃場抵抗性はやや弱、穂発芽性はやや易である。
  • 可消化養分総量(TDN)はチモシー(1番草・開花期)等に近く、飼料として利用可能であり、稲発酵粗飼料(ホールクロップサイレージ)とした時の牛の嗜好性も良好である。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
14914
(2002年8月 6日)
2002年12月16日 13189
(2005年6月22日)
25年
(満了日:2030年6月22日)
交配組み合わせ 旧系統名