品種詳細

スノーパール

水稲「スノーパール」は、アミロース含量が9%程度の低アミロース品種で、「トヨニシキ」よりやや早い中生の熟期で、良食味、多収の特徴があり、かつ冷飯の食味も優れる。このため、冷凍米飯等に利用できる。

主要特性

  1. 「スノーパール」は、低アミロース系統「74wx2N-1」(農林8号/農林8号低アミロース変異) と「レイメイ」の組合せから育成された水稲の低アミロース品種である。
  2. 「トヨニシキ」と比較し、出穂期と成熟期は2日程度早く、育成地では中生の中の熟期である。稈長はやや長く、穂長は同程度、穂数はやや少なく、耐倒伏性はやや弱い。
  3. いもち病の真性抵抗性遺伝子型は+と推定され、葉いもちは中、穂いもちはやや弱、白葉枯病抵抗性はやや弱、縞葉枯病に罹病性である。また耐冷性はやや弱、穂発芽性はやや易である。
  4. 玄米収量は「トヨニシキ」と同程度で、低アミロースの系統としてはかなりの多収性である。玄米千粒重は「トヨニシキ」より3g程度重く、かなりの大粒である。
  5. 玄米品質は半糯特有の白濁があり、粒張り良好であるが、精米後の胚芽残存は多い。また平年のアミロース含量は7~9%であるが、登熟期の気温によりアミロース含量が変動し、高温年は低くなり低温年は高くなる傾向がある。
  6. 食味は「ひとめぼれ」と比較し、低アミロース特有の粘りがあり、炊飯直後の食味は同等であるが、冷飯での食味はより美味しく、また冷凍保存後の食味も良い。

栽培適地

栽培適地は東北中南部

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
7694
(1995年3月29日)
1999年3月12日 7082
(1999年3月17日)
20年
(満了日:2019年3月17日)
交配組み合わせ 旧系統名
74wx2N-1 x レイメイ 奥羽344号