品種詳細
つきすずか
「つきすずか」は、「たちすずか」と同様に牛に消化されやすい茎葉の割合が高く、サイレージ発酵に必要な糖含量が高い。縞葉枯病に抵抗性であるため、稲麦二毛作地帯などの縞葉枯病が発生しやすい地域での稲発酵粗飼料生産に適する。
主要特性
- 「つきすずか」は、飼料特性が優れる「中国飼198号(後の「たちすずか」)」を母、縞葉枯病に抵抗性である「ホシアオバ」に由来する突然変異体「多収系1066」を父とする交配後代より育成した品種である。
- 出穂期は「たちすずか」並であり、育成地(瀬戸内沿岸部)では"かなり晩"に属する。出穂特性の感光性程度は「たちすずか」並かやや強く、移植時期の変動による出穂期の変動が小さい。
- 稈長は「たちすずか」並の"極長稈"である。穂長は「たちすずか」より短く、穂数は「たちすずか」並である。
- 縞葉枯病に抵抗性である。いもち病に対しては、真性抵抗性遺伝子Pib、Pik-mおよびPi20を持つと推定され、葉いもち、穂いもちともに圃場抵抗性程度は不明である。白葉枯病抵抗性は"強"である。
- 黄熟期乾物収量は「たちすずか」並であり、籾重割合は「たちすずか」より少ない2.8%程度である。推定TDN収量は「たちすずか」並であり、黄熟期における稲体の糖含有率は17%程度で、「たちすずか」よりやや高い。
- 晩植と疎植を組み合わせた栽培条件での採種試験における「つきすずか」の採種量は「たちすずか」並で、300kg/10a程度の種子を生産することができる。
栽培適地
温暖地・暖地の平野および中山間地域
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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30993 (2016年3月30日) |
2016年9月 9日 | 27355 (2019年3月13日) |
25年 (満了日:2044年3月13日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
中国飼198号(たちすずか)/多収系1066 | 中国飼219号 |