品種詳細
ふくはるか
小麦「ふくはるか」は温暖地・暖地に適する早生・短稈の硬質小麦で、小麦粉の粒度が大きいため製粉しやすく、また製粉歩留も高い。やや低アミロースで、生地物性が適度に強く、粉の色が明るく黄色みを帯びており、そうめんやうどんに適する。
主要特性
「ふくはるか」(旧系統名「中国157号」)は、1997年春に「羽系94-71」(後の「西海183号」)と「中系6168」(「中国140号」に由来するめん用硬質系統)を交配し、派生系統育種法で育成された。2008年秋の世代はF13である。
- 出穂期・成熟期ともに「シロガネコムギ」より1日早い早生種である。
- 稈長は「シロガネコムギ」と同程度に短く、ふの色は褐色である。
- 収量は「農林61号」より少なく、「シロガネコムギ」および「きぬいろは」とは有意差がない。
- 穂発芽耐性と赤さび病、うどんこ病の抵抗性は「シロガネコムギ」より強い。
- 硬質小麦で小麦粉の粒度が大きいため製粉しやすく、また製粉歩留も高い。
- アミロース含有率がやや低く、うどんの食感が優れ、そうめんの官能評価も高い。
- 粉の色は「シロガネコムギ」と同程度に明るく、黄色みはやや強い。
- 生地物性の強さの指標であるバロリメーターバリュウがやや高く、そうめんを作りやすい。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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23062 (2008年10月22日) |
2008年12月19日 | 20864 (2011年7月14日) |
25年 (満了日:2036年7月 4日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||