品種詳細
ネバリゴシ
小麦「ネバリゴシ」は早生で、収量性、耐倒伏性、耐寒雪性、難穂発芽性に優れる。また、高蛋白、低アミロースで、製めん適性が高いことから、青森県産小麦の安定生産が期待できる。
主要特性
「ネバリゴシ」は早生・多収、耐寒雪性、赤さび病抵抗性及び高製めん適性を育種目標に昭和62年度 (昭和63年5月) に東北農業試験場において、早生、低アミロースでめんの粘弾性が優れた「関東107号」を母とし、耐寒雪性、赤さび病抵抗性で製めん適性が優れた「チホクコムギ」を父として交配して雑種第2代に個体選抜を行い、雑種第3代に半数体育種法 (トウモロコシ法) を経過してから系統選抜を行い、以降系統育種法により選抜・固定を図ってきたものである。
- 播性程度はVで、成熟期は「キタカミコムギ」より5~8日早い。
- 稈長は「キタカミコムギ」より10cm程度短く、耐倒伏性は強い。
- 耐寒雪性は「キタカミコムギ」よりやや強い。
- 穂発芽性は「難」である。
- 収量性は「キタカミコムギ」より多収である。
- 千粒重は「キタカミコムギ」よりやや軽い。
- 粒質は粉状質で、粒厚が厚く、粒揃いが良好で外観品質は良い。9.60%粉粗蛋白質含量は「キタカミコムギ」対比で110%と高い。
- アミロース含量は「キタカミコムギ」対比で83%と低い。
- アミログラム最高粘度は「キタカミコムギ」より高い。
- ゆでめんの粘弾性に優れ、官能評点が高い。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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13048 (2000年11月30日) |
2001年7月12日 | 11366 (2003年8月19日) |
20年 (満了日:2023年8月19日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
関東107号 x チホクコムギ | 東北206号 |