品種詳細
いちご中間母本農1号
'いちご中間母本農1号'は商品果平均果重が25~30gの極大果性で交配親として高い能力を有する。本中間母本は早生で休眠が浅く、厳冬期の生育や食味が安定し、収量性も高く、促成栽培用極大果イチゴ実用品種育成に利用できる。
主要特性
- 平成2年に'アイベリー'及び'とよのか'からそれぞれ自殖3回後に選抜した大果で厳冬期の草勢に優れる育成系統間で交配し、得られた実生から目標に合致した'9081-24'を平成7年に選抜し、'久留米54号'の系統名を付した。平成10~11年に極大果性の遺伝性について検討した結果、促成栽培用極大果品種育成の交配親として有用と評価され、平成12年8月に'いちご中間母本農1号'として登録された。
- 平均果重は20g程度、商品果平均果重は25~30gで、いずれも'とよのか'の2倍、極大果品種'アイベリー'の1.5倍程度である。
- 果重が'とよのか'並の一般促成用品種・系統との交配実生集団において、従来の極大果性品種'アイベリー'と比較して、極大果を着生する個体の出現率が高く、極大果性の交配親として高い能力を有する。
- 植物体は大型で草勢が極めて強く、草姿は立性である。開花日は'とよのか'より1~2週間遅い。休眠は極めて浅い。促成栽培における収量は'とよのか'の1.5倍程度と多収である。果実は円錐形で乱れが少なく、果皮色は淡赤、果肉色は淡橙、空洞は小さい。糖度は高く、肉質は緻密で、食味は良好である。果実硬度が低く、流通適性は劣る。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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12605 (2000年6月29日) |
2001年3月13日 | 12062 (2004年6月 4日) |
20年 (満了日:2024年6月 4日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
イチゴ久留米54号 |