品種詳細

北海1号

「北海1号」は、短節間性形質を保有し、高粉質で食味の優れる固定系統で、省力・軽作業化、高品質を目的としたF1品種の親に利用できる。

主要特性

  • 主枝(蔓)の節間伸長は生育初期から緩慢に進み、「TC2A」よりもつる長が短く、また、側枝は少ない。生育中期以降からは徐々に主枝の節間が伸長して普通草型となる。
  • 結実する節位は「えびす」より低く、果実は株もと近くに着果する。
  • 果実の大きさは2kg程度で、果形は偏円形で尻が凸型となる。果皮色は濃緑で、果実表面に極浅い溝があり、花痕径(※)は小さい。
  • 果肉は橙黄色で、「えびす」や「つるなしやっこ」に比べて赤色が強く、色彩色差計によるa*値は高い。果肉は厚く、また、肉質の粉質度の指標である乾物率が高い。

※ 花痕径 : 雌花の花弁がついていた部分の直径

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
19831
(2006年6月 2日)
2006年10月25日 17188
(2008年12月17日)
25年
(満了日:2033年12月17日)
交配組み合わせ 旧系統名
ブッシュタイプの「Bush Buttercup」を種子親とし、
高粉質の「マサカリ」を花粉親として交配した雑種の
後代から育成された短節間形質と高粉質を備えた固定系統
北海1号