品種詳細
TC2A
「TC2A」は、短節間性を有した高粉質で良食味のF1品種であり、カボチャ栽培の省力・軽作業化を図ることができる。
主要特性
- 主枝(親蔓)は、13節前後までは節間が短く短節間性の草型を示し、着果期以降から徐々に伸長して普通草型となる。整枝は主枝1本仕立てとし、摘心は不要である。また、側枝発生は「えびす」に比べて少なく、整枝・誘引作業も不要である。果実は株もと近くに着生するため、見つけやすく、「えびす」よりも収穫に要する時間は短い。
- 果実は先端が凸となる心臓形で、果皮は濃緑である。果肉は橙黄色で、肉厚である。oBrixは「えびす」、「つるなしやっこ」よりも高い。また、乾物率は「えびす」、「つるなしやっこ」よりも高く、肉質は高粉質で食味に優れる。
- 果実重量は「えびす」よりやや大きい1.8~2.0kg程度で、面積当たりの総収量は密植栽培が可能なため、「えびす」よりも多収である。また、規格内収量も「えびす」より多い。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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19817 (2006年5月30日) |
2006年10月25日 | 17187 (2008年12月17日) |
25年 (満了日:2033年12月17日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
普通草型の種子親系統「BHA」と、短節間性で高粉質の花粉親系統「北海1号」を交配して得られた春まき露地栽培に適したF1品種 | TC2A |
栽培適地
北海道、東北の春播き露地移植地帯に適する。