品種詳細

エンバク「九州16号」は関東以西の低標高地を適地とする夏播き栽培(9月播種・年内収穫)用の極早生品種です。既存品種よりも降雨などによる倒伏に強く、冠さび病には強い抵抗性をもっています。

主要特性

• 出穂は夏播き栽培の標準播きで既存品種の中で、最も早い「はえいぶき」や「スーパーハヤテ隼」と同程度の極早生品種です。

• 耐倒伏性に優れ、「はえいぶき」や「スーパーハヤテ隼」より倒伏しにくい品種です。

• 乾物収量は夏播き栽培(標準播き)では「はえいぶき」比92%で、秋播き栽培(西南暖地で11月播種、翌春に乳熟-糊熟期刈り)では「はえいぶき」比106%です。

• 重要病害の冠さび病に対する抵抗性は「極強」で、各種病害には既存品種と同程度の抵抗性を示します。

• 粗蛋白質含有率および推定TDN含量は「はえいぶき」よりやや高いです。