品種詳細
Mi106
サイレージ用とうもろこしの自殖系統「Mi106」(エムアイヒャクロク)は、中生の晩のデント種で、耐倒伏性とごま葉枯病抵抗性に優れ、組合せ能力が高く一代雑種品種の親品種として利用することができます。
主要な特徴
「Mi106」は、 デント種改良集団"RD98"から耐倒伏性とごま葉枯病抵抗性についての選抜と自殖により育成した自殖系統です。
育成地の調査では、
- 早晩性は「Mi102」「Mi62」とほぼ同じで"中生の晩"に属する品種です。
- ごま葉枯病抵抗性・紋枯病抵抗性・南方さび病抵抗性はいずれも"強"です。耐倒伏性は"強"です。
- 採種量は、放任受粉下での実収量で18.2kg/a、F1採種栽培での種子親としての利用を想定した雌雄畦比3:1換算で13.7kg/aで、「Mi102」よりやや多く、「Mi91」および「Mi62」より少ない特性です。
- 稈長と着雌穂高は「Mi91」「Mi102」「Mi62」より低く、稈径は中程度です。雌穂は円錐~円筒形で、粒列数は平均12.7列、粒は黄色で丸形です。
- 「Mi106」を片親とする単交雑F1組合せの平均乾物収量は、フリント種との組合せでは同熟期の普及品種に近い水準にあり組合せ能力は高い品種です。
活用面・留意点
- サイレージ用とうもろこし F1品種の親品種として利用することができます。「Mi106」を片親として他法人がF1品種を開発しており、その採種のため「Mi106」が利用されています。
- ワラビー萎縮症抵抗性は弱いので、夏播き用の暖地向き単交雑 F1育成時の交配相手にはワラビー萎縮症抵抗性の強い系統を用いる必要があります。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
---|---|---|---|
28116 (2013年4月18日) |
2013年8月12日 | 23053 (2014年2月27日) |
25年 (満了日:2039年2月27日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||