品種詳細
姫の香
ツバキ品種'小紅葉'とヒメサザンカとの種間交雑により、白地にピンクの縦絞りの入る花色をもつ芳香性ツバキを育成した。本品種は、生育が旺盛で、高い挿し木発根性をもつ。
主要特性
- 1990年春に、旧野菜・茶試久留米支場緑化植物研究室(鹿児島県枕崎市)において、ツバキ品種'小紅葉'を種子親、ヒメサザンカ(系統番号1118)を花粉親として交配、1990年秋に播種した。発芽後鉢上げし、1993年9月に三重県安濃圃場に定植した。1995年春から開花が始まった。1999年に系統'1-13'に'姫の香'を付し、2000年~2002年の3カ年にわたり系統適応性検定試験を実施した結果、実用品種として有望と判断された。
- ツバキとヒメサザンカとの種間雑種であり、花に芳香性を有する。
- ピンク味を帯びた白地(JHSカラーチャート9701)にピンク(同左9504)の縦絞りが入る。この種間交雑では初めての斑入り花である。
- 花径5cm程度、花弁数6枚程度の極小輪の花を、頂性で着生する。
- 三重県における露地での自然開花期は1月下旬から4月下旬と極めて長い。冬季加温した施設下では、12月中旬から1月上旬に開花が集中する。
- きわめて挿し木繁殖しやすく、生育が旺盛で、挿し木3年生で着らいする特性を有することから、実用性が高い。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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15937 (2003年8月11日) |
2004年2月 3日 | 14155 (2006年3月20日) |
30年 (満了日:2036年3月20日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
(ツバキ品種)小紅葉 X (ひめさざんか系統)1118 | ツバキ安濃4号 |