生物機能利用研究部門

カイコ基盤技術開発グループ

我々の研究グループはカイコを利用した新たな生物産業の創出を目指して、カイコの生理、遺伝、発生などあらゆる生物学的現象を研究対象として捉え、その応用利用のための改変技術等の基盤構築を行っています。これまでにカイコの遺伝子組換え法やゲノム編集手法の確立、エンハンサートラップ系統群の作出などの基盤的な技術やリソースの開発を進めてきました(写真:眼で蛍光を発する組換えカイコ)。また、遺伝子組換え技術を応用して組換えタンパク質を合成するバイオリアクターとしてのカイコの利用を推し進めるとともに、蛍光を持つ繭(写真)を作るカイコ品種を育成して養蚕農家での飼育を実現しました。組換えシルクの特徴を引き出す加工技術の開発も進めています。現在はバイオ医薬品原薬生産を目指し、シルクタンパク質発現系の改変等により、組換えタンパク質生産性を向上させるとともに、超極細(高染色性)シルク系統を養蚕農家で普及させることを目標に要素技術の開発などを進めています。

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