生物機能利用研究部門

新素材開発グループ

新素材開発グループでは、シルクのタンパク質がもつ特徴を詳しく「知る」こと、シルクに新たな機能を「付加する」こと、カイコ以外の昆虫が作る未知・未利用シルクを「探索する」こと、を3本の柱として研究を行っています。素材として使える形にシルクを成形加工する技術と組み合わせ、シルク新素材の実用化を目指します。
「知る」:シルクタンパク質の構造・機能・物性を、様々な生化学的手法や分析機器を駆使して調べています。素材を正しく知り、その素材に相応しい用途を見つけます。
「付加する」:遺伝子組換え技術、ゲノム編集技術、化学修飾技術を駆使してシルクに新たな機能や物性を付加し、素材としての用途を広げます。抗体の機能を付加したアフィニティシルク、「結合の手」をもち機能付加が容易なクリッカブルシルクやスキャフォルディンシルクなど、新しいシルク素材が生みだされています。
「探索する」:シルクを作る虫はカイコだけではありません。素性がわからない(未知)、素性はわかっているが使い方がわからない(未利用)シルクが自然界には沢山あります。ミノムシやスズメバチなどが作るシルクを利用する革新的技術の開発を進めています。

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