農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第69号(2015年12月号)

目 次

1)トピックス
■NHK水戸放送局が農村の津波減災研究を中継リポート
■全国の先進的な農業経営者約100名が農工研を視察
■雨量等を住民が自ら観測 ~防災支援にスマートフォンを~

2)イベント情報
■鳥獣害の研究会を開催 ~地域ぐるみの対策と今後~(報告)
■「高齢者や障がい者にやさしい農業技術」をテーマに研究会を開催(報告)
■「減災・防災システムの開発・実証研究」現地見学会と研究推進会議の開催(報告)
■「巨大浸水災害に対する面的防御のあり方に関する研究会」を開催(報告)

3)最新の農工研ニュースより
■減災対策を目的とした豪雨時のため池の貯水位予測システム

4)農村の草花
■冬の寒さに負けず庭先で艶っぽい花を咲かせています ~ツワブキ~

5)研究者の横顔
■紺野 道昭(こんの みちあき)

1)トピックス

■NHK水戸放送局が農村の津波減災研究を中継リポート

12月2日(水曜日)、NHK水戸放送局が、ニュース番組「茨城ニュースいば6」において、農工研の農村減災技術研究センター沿岸域減災研究棟で実施している農村の津波減災研究を中継リポートしました。

企画管理部 研究調整役 塩野隆弘

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/69/01-01.pdf

■全国の先進的な農業経営者約100名が農工研を視察

12月8日(火曜日)に、スガノ農機(株)が主催する「全国土を考える会・第25回有機物循環農法体験記授賞式」に参加された約100名の農業経営者が、水田高度利用担当で開発した水田の排水改良技術を視察しました。

農地基盤工学研究領域 水田高度利用担当主任研究員 若杉晃介

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/69/01-02.pdf

■雨量等を住民が自ら観測 ~防災支援にスマートフォンを~

11月30日(月曜日)に、農業技術関連のマスコミが参加するつくば共同取材において「スマートフォンを活用した簡易雨量等観測システム」を紹介し、12月5日(土)の日刊工業新聞に掲載されました。

本システムは、スマートフォンを活用し、住民自らの観測を可能とするものです。地域防災支援に係わる山梨県内での社会実験を展開していく中、住民に寄り添う企画・開発・導入がなされ、地域防災活動の支援ツールとして活用ができます。

企画管理部 情報広報課長 浜田善幸

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/69/01-03.pdf

2)イベント情報

■鳥獣害の研究会を開催 ~地域ぐるみの対策と今後~(報告)

12月3日(木曜日)の午後、農工研にて、農村で大きな問題となっている鳥獣害についての研究会を開催しました。当日は、民間も含め35名の参加があり、活発な議論が交わされました。

本研究会の開催を足がかりに、農業農村工学分野における地域資源管理の観点も含めて各関係者の連携・協力が一層深まることで、鳥獣害対策の充実に繋がることが期待されます。

農村基盤研究領域 領域長 小川茂男

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/69/02-01.pdf

■「高齢者や障がい者にやさしい農業技術」をテーマに研究会を開催(報告)

12月3日(木曜日)の午後、岡山大学農学部(岡山市北区)1号館において、操作性や安全性を高めて高齢者や障がい者に使いやすく改良した耕うん機や運搬車、ブドウ栽培かん水技術などを紹介する研究会を公開で開催しました。

当日は、主催した農食研究25071Cコンソーシアム(代表機関:農工研)の研究担当者にとどまらず、社会福祉、教育、農業など多方面から、大学生や高校生を含む50名の参加がありました。

農村基盤研究領域 石田憲治

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/69/02-02.pdf

■「減災・防災システムの開発・実証研究」現地見学会と研究推進会議の開催(報告)

12月10日(木曜日)、宮城県岩沼市・亘理町において、食料生産地域再生のための先端技術展開事業「減災・防災システムの開発・実証研究」の現地見学会と研究推進会議を開催しました。現地見学会には48名、推進会議には60名の参加があり、研究成果の受け渡し先となる現場の関係者にこの4年間の研究成果を報告し、成果の取りまとめ方針及び今後の取り組みに対して活発なご議論をいただきました。

農地基盤工学研究領域 領域長 小林宏康

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/69/02-03.pdf

■「巨大浸水災害に対する面的防御のあり方に関する研究会」を開催 (報告)

12月14日(月曜日)に、農工研緊急防災対策室および農村減災技術研究センター沿岸域減災研究棟において、海岸事業に関わる研究機関および建設コンサルタント事業者等32名が一同に会し研究会を開催しました。

本研究会では、想定外の津波による被害の軽減策や、海岸堤防背後地の耐津波対策や耐侵食性などの話題提供があり、活発な意見交換が行われました。

研究会後半では、沿岸域減災研究棟で津波模型実験による模擬津波の発生とともに再現された地形模型に遡上する津波の状況を見学するなど大変有意義な研究会となりました。

水利工学研究領域 沿岸域水理担当任期付研究員 安瀬地一作

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/69/02-04.pdf

3)最新の農工研ニュースより

■減災対策を目的とした豪雨時のため池の貯水位予測システム

豪雨時にため池が溢れて決壊する被害を防止することを目的に、簡単な現地調査や気象庁の予測雨量から、貯水位の上昇量および決壊防止のための事前放流に必要な水位低下量を算定して、ため池の減災対策を支援するシステムを開発したので、紹介します。

施設工学研究領域 土質担当上席研究員 堀 俊和

(関連資料)
(1)農工研ニュース第98号(2頁目)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/69/03-01-01.pdf
(2)この研究をもっと深く理解するための5つのQ&A
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/69/03-01-02.pdf

4)農村の草花

■冬の寒さに負けず庭先で艶っぽい花を咲かせています ~ツワブキ~

今年は全国的に暖冬のようで、晩秋に見られる花がまだ各地で見られます。庭の隅などに栽培され光沢のある葉が特徴のツワブキの花もまだ残っているところが多そうです。葉は似ているフキとは異なり菊の花のように黄色で目立つ花を咲かせるツワブキですが、冬の寒さにも耐えるこの花の花言葉を知っていますか。

※「農村の草花」は、次号と次々号は休載させていただきます。
また暖かくなるころにお会いいたしましょう。

農村基盤研究領域 資源評価担当主任研究員 嶺田拓也

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/69/04-01.pdf

5)研究者の横顔

■紺野 道昭(こんの みちあき)

紺野道昭さんは、今年度4月に農工研に赴任しました。地質官としての豊かな行政経験を活かして、降雨・融雪等の気象条件と地すべりの関係性の解明と対策・管理手法の開発に取り組んでいます。穏やかな風貌に穏やかな口調、職場では物静かな印象を受けますが、プライベートでは自らのバンドを率いて音楽活動をされているとの情報もあり、地層のようにいろんな面を重ね持った方のようです。

(他己紹介: 友正達美)

(自己紹介)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/69/05-01.pdf

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※今年も一年間ご愛読ありがとうございました。皆さまにとってこの一年はどのような年でしたでしょうか。本メールマガジンは次号にて70回を迎えます。これもひとえに皆さまの暖かいご支援の賜物です。どうか、よい年をお迎えください。そして、来年もまた何卒よろしくお願い致します。

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