品種詳細
あきだわら
水稲新品種候補系統「あきだわら」は温暖地東部での熟期が中生の晩に属する粳種である。食味は「コシヒカリ」に近い良食味で、「コシヒカリ」よりも収量性が明らかに高く、品質も良い。
主要特性
「あきだわら」は「アケノホシ」に由来し多収で食味のやや良い関東188号(後のミレニシキ)と良質で良食味の越南176号(後のイクヒカリ)の交雑後代より育成されたうるち種である。
- 育成地における出穂期は「月の光」と同程度の"中生の中"、成熟期は「日本晴」と同程度で"中生の晩"熟期に属する。
- 稈長は「日本晴」よりやや短い。穂数は「日本晴」より少なく、草型は"偏穂重型"である。
- 玄米重は、「日本晴」に対して早植・標肥で13%、早植・多肥で13%多収である。また標肥の「コシヒカリ」に対して多肥では31%多収である。
- 収量構成要素は、「月の光」と比較して一穂籾数が多く、穂数はやや少ないが籾数/m2が多い。千粒重、登熟歩合はやや低い。
- 耐倒伏性は「日本晴」並の"やや強"である。
- 穂発芽性は、「日本晴」よりやや難の"やや難"である。
- いもち病真性抵抗性遺伝子型はPiiと推定される。圃場抵抗性は、葉いもちが"弱"、穂いもちが"やや弱"である。白葉枯病抵抗性は"やや強"である。縞葉枯病には"罹病性"である。
- 玄米の外観品質は、「日本晴」並で、「コシヒカリ」よりやや優る"中の上"である。高温登熟性は、「日本晴」並の"中"である。
- 炊飯米の食味は、「日本晴」「月の光」より明らかに優り、「コシヒカリ」に近く良食味である。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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23503 (2009年2月24日) |
2009年4月22日 | 20717 (2011年3月18日) |
25年 (満了日:2036年3月18日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
関東188号/越南176号 | 関東222号 |