品種詳細
恋の予感
「恋の予感」は温暖地西部において中晩生熟期の粳系統で、高温登熟性に優れ、良食味・多収であり、縞葉枯病に抵抗性で穂いもちにも強い。温暖地西部における主食用品種としての作付けが期待される。
主要特性
- 「恋の予感」は、縞葉枯病抵抗性を有する良質・良食味品種の育成を目標として、「西海232号」(後の「きぬむすめ」)と「中国178号」との交配後代より育成した粳品種である。
- 普通期移植栽培における出穂期および成熟期は、それぞれ「ヒノヒカリ」より1日および2日遅い。温暖地西部では"やや晩"に属する。
- 「ヒノヒカリ」と比較して、稈長はやや短く、穂長は同程度で、穂数は少ない。草型は"偏穂重型"である。
- いもち病真性抵抗性遺伝子PiaおよびPiiをもつと推定され、圃場抵抗性は葉いもちが"中"、穂いもちが"やや強"である。縞葉枯病には抵抗性で、白葉枯病抵抗性は"やや弱"である。穂発芽性は"やや難"である。耐倒伏性は"やや強"である。
- 収量性は「ヒノヒカリ」よりも高く、移植栽培では13%、湛水直播栽培では15%多収である。
- 玄米の外観品質は「ヒノヒカリ」より優れ、「にこまる」並である。高温登熟耐性は"やや強"で、2010年の異常高温年においても、「ヒノヒカリ」や「にこまる」に比べ、玄米品質に著しい低下は認められていない。
栽培適地
関東以西の温暖地および暖地
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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29234 (2014年5月23日) |
2014年10月 7日 | 25375 (2016年9月27日) |
25年 (満了日:2041年9月27日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
西海232号(きぬむすめ」/中国178号 | 中国201号 |