品種詳細
ニシノホシ
「ニシノホシ」は、「ニシノチカラ」に比べ精麦の白度が高く、胚乳は軟質で粘りがあり、精麦品質が優れます。また、でん粉含量が高く、焼酎醸造品質が優れます。早生でオオムギ縞萎縮病(I型)とうどんこ病に強く,短稈で穂数が多く多収です。暖地の食用及び焼酎醸造用の基幹品種として、九州全県に普及しています。
主要特性
- 春播性の早生品種で、「ニシノチカラ」に比べ出穂期・成熟期はやや早く、稈長は約10cm短く、短稈で耐倒伏性は同程度に強い。
- 穂数が多く安定して多収で、外観品質は「ニシノチカラ」に比べやや優れます。
- オオムギ縞萎縮病のI型とうどんこ病に対しては極強で、赤かび病に対する抵抗性はやや強で、病害抵抗性は「ニシノチカラ」と同程度で、縞萎縮病のIII型系統には罹病します。
- 搗精時間が短く精麦白度は安定して高く、砕粒の発生は少なく精麦品質は優れます。
- 穀皮は薄く、「ニシノチカラ」に比べ澱粉含有率はやや高く、麦麹の総合力価も高く焼酎醸造品質が優れます。
- 穂数が多いため千粒重が低下しやすいので、排水対策を十分に行い粒の充実を図ること、また、穂発芽性がやや易で穂発芽しやすいので、適期に収穫する必要があります。
九州沖縄農研(筑後)の生産力検定試験、広幅播標肥栽培(1991-1996年度)の試験結果
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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10292 (1997年10月 8日) |
1999年3月18日 | 9200 (2001年8月16日) |
20年 (満了日:2021年8月16日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||