品種詳細
ハルヒメボシ
六条裸麦新品種「ハルヒメボシ」は早生で穂が長く多収である。倒伏に強く成熟期以降の中折れも発生しにくい。従来品種よりも硝子粒の発生率が低い。原麦および精麦白度が高く、味噌加工適性を有する。
主要特性
- 「ハルヒメボシ」は、「四R系1350(後のマンネンボシ)」を母とし、「四R系1311」と「四R系1324」のF1を父として人工交配し、派生系統育種法で育成した六条裸麦である
- 秋播性はIVで、出穂期・成熟期は「イチバンボシ」「ヒノデハダカ」と同程度であり、「マンネンボシ」よりそれぞれ2~3日早い早生種である。
- 「ヒノデハダカ」よりもオオムギ縞萎縮病の被害程度が明らかに少なく、耐倒伏性が強く、成熟期以降の稈の中折れも発生しにくい。穂発芽耐性は「イチバンボシ」「ヒノデハダカ」並で「マンネンボシ」より強い。
- 穂数は少ないが、穂長が長く、「イチバンボシ」「マンネンボシ」と同程度以上の収量性であり、「ヒノデハダカ」より多収である。
- 原麦白度が高く、硝子粒の発生率が著しく低い。60%搗精時間は「イチバンボシ」「マンネンボシ」よりやや長いが「ヒノデハダカ」より短い。精麦白度が非常に高く、砕粒率が低く、精麦品質が優れる。
- 6.麦麹の酵素力価は従来品種と同程度で「ヒノデハダカ」に近く、糖化力と白度が高い。熟成過程の味噌の明度や硬度および成分変動は従来品種と同等であり、同程度の味噌加工適性を有すると判断される。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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26868 (2012年3月28日) |
2012年6月19日 | 23529 (2014年9月 8日) |
25年 (満了日:2039年9月 8日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
四R系1350(マンネンボシ)×(四R系1311×四R系1324)F1 | 四国裸110号 |