研究職 (試験区分:工学(機械系))
2021年度採用
農業機械研究部門
知能化農機研究領域施設園芸生産システムグループ
K.M. 九州大学大学院生物資源環境科学府(修士)
温室内収穫・管理作業ロボットの研究開発
温室内で栽培する果菜類の収穫・管理作業のロボット化を目指して研究開発を行っております。
現在は、ロボットがどのように周囲の環境や作物の構造を認識するか、得られた情報を基にロボットをどのように制御するか、といったテーマに取り組んでいます。
人が手作業で行っている仕事をロボットに代替させるのは非常に難しいことですが、他産業にも増して人手不足と労働者の高齢化が深刻な農業には重要な技術であることは間違いありません。
人の生活に不可欠な食料生産の現場に貢献できる仕事にはやりがいと同時に誇りを感じます。
仕事をしていて、一番嬉しかったこと
学会等で研究成果を発表し多くの研究者とつながることができるのはこの仕事の醍醐味であり、自身の仕事内容を多くの人に知ってもらうのは公的機関で働く研究者にとって大事なことだと思います。その中で、開発中のロボットについて国際学会で初めて発表した際、海外の研究者からお世辞かもしれませんが「Nice Work !」と声をかけてもらったときが今までの仕事で一番うれしかったような気がします。研究は初期段階ですが、農研機構で働くからには開発した技術を実際の生産現場に落とし込めるまで頑張りたいと思います。
農研機構を選んだ理由
大学院の修士課程卒業の段階で工学系の研究開発職を希望していました。一方で、公的機関での仕事や食料生産などに対しても興味を持っていたところ、国研である農研機構が修士卒※でも研究職員を募集していることや工学系(農業機械、ロボット、データサイエンスなど)の採用ポストが存在することを知りぴったりだと思い、応募しました。民間企業ではできないような挑戦的な研究ができる点が農研機構の大きな魅力だと感じていました。一方、農研機構の中に入って驚いたのは全国各地に研究拠点があること、たくさんの研究者が在籍しており、研究分野が本当に多種多様なことです。様々な背景を持った人たちと交流できるのはこの組織の魅力だと思います。
※学士以上を要件として募集しています。
現在、就職活動をしている学生にアドバイス
どこの会社に就職するかが人生のすべてではないのは当たり前ですが、就職活動に際して自分のやりたいことは何か、自分はどのように生きたいか一度じっくり考えてみると良いと思います。理想の職に巡り合うのはなかなか難しいですが、仕事内容・職場環境等で妥協できるところ、妥協できないところをしっかり見極めれば自分の決断が納得いくものになるのではないでしょうか。