先輩インタビュー

研究職 (試験区分:経済)

2019年度採用

九州沖縄農業研究センター
暖地畑作物野菜研究領域施設野菜グループ

B.K. 九州大学大学院生物資源環境科学府(修士)

農研機構の開発技術を農業経営視点で評価
技術開発と農業経営の橋渡し

イチゴなどの施設園芸を対象に、農研機構で開発された新技術が農業経営に及ぼす影響を評価する研究をしています。農研機構では多くの革新的な技術が研究開発されており、それが農業経営で利用され、農業の発展に貢献することが研究者の喜びだと思います。しかし、農業経営からすると、新しい技術を利用した場合のメリットや費用対効果などが分からないと、実際に利用しようとは思いません。そこで、私は農研機構が開発した技術について、実際の農業経営で試験的に利用してもらう、あるいは仮想的に経営シミュレーションを行うことで、開発技術の経営上のメリットや費用対効果などを明らかにする研究をしています。また将来を見据えて、農業経営で広く利用されるためにはどのような技術が必要なのか、その開発目標や方針の検討も行っています。

仕事をしていて、一番嬉しかったこと

他の研究者と一緒に農業経営者から話を聴く機会が多いだけでなく、全国各地の農業現場に行く機会も多く、農業に関する見聞がどんどん広がったことです。農業経営は千差万別で、それぞれ話を聴くと「そのような考えで経営されているのか」と現場から学ぶことが多くあります。また、「このような研究をしてくれないか?」と現場ニーズを聞くこともあり、農研機構が現場から求められていることを実感するとともに、新たな研究の着想を得る絶好のチャンスにもなっています。これらのことは私の「農業経営視点」を意識した研究に繋がり、最終的には仕事を通して農業の発展に貢献できることにやりがいを感じています。

農研機構を選んだ理由

実家が農家であったため、農業に関係する仕事がしたいと考えていました。民間企業等も視野に入れて就職活動をしていましたが、「公共の利益になることをしたい」と思っており、大学の恩師から農研機構を教えてもらったことがきっかけで志望するに至りました。農研機構は国立の研究機関であり、日本の農業・食品産業の発展に貢献できるとともに、将来を見据えたスケール・インパクトの大きい仕事をできることが魅力です。これは理事長メッセージからも読み取れると思いますし、実際に国立の研究機関への現場からの信頼と期待を感じながら仕事をしています。また、農研機構の描く将来展望や仕事内容は、私の考え方や大学での研究内容とも合致しており、私の経験や能力が最大限発揮できると考えられたことも、農研機構を志望した大きな要因です。

現在、就職活動をしている学生にアドバイス

福利厚生に関して、就職活動の際には特に意識していませんでしたが、実際に仕事をするようになってからワークライフバランスの重要性を感じています。特に研究者にとっては、適度な休息は良いアイデアの創出に、ひいては良い研究成果に繋がると考えます。その点、農研機構には理解のある上司が多く、仕事量の調整や有給休暇の取得もしやすい環境だと思います。

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