先輩インタビュー

一般職 (試験区分:事務系)

2021年度採用

本部知的財産部
育成者権管理課育成者権強化チーム

K.A. 日本女子大学(学士)

「育成者権」の管理業務とは...?

「育成者権」とは植物の新しい品種に対して与えられる知的財産権のことですが、ご存じの方は少ないのではないでしょうか。 農研機構は日本全国の多彩な環境にあわせた農業研究を行っており、多くの方が目にしたことのあるようなお米やサツマイモ、果樹などの様々な植物品種も育成しています。研究現場でこれからも良い品種の育成をしてもらうためにも、ここで生み出された新しい品種の権利を守ることが必要になります。
現在は主に品種の権利化に必要な書類等の取得・管理から権利化後の維持管理までの事務手続き、農研機構が育成した植物品種の利用に関するお問い合わせ対応など、権利取得からその利用に関する補佐的な業務を行っています。
機構内外問わず様々な方と連絡をとるため、不意な質問にも答えられるように日々案件への理解を深めることに努めています。

仕事をしていて、一番嬉しかったこと

業務のなかで、相手にとって分かりやすい説明ができたと感じたときです。
たとえば、農研機構が育成した植物品種の利用に関する契約の業務をしていた際の話です。
配属されるまで育成者権はもちろん、契約文書にきちんと触れる機会は無いに等しく、問い合わせを受けた際にはたどたどしい対応しかできず、最初はふがいない思いをしました(職場の先輩方はとても親身に相談をうけてくださいましたが、情報が多く、牛の歩みで学んでいました...)。
農研機構は権利を持つ品種が多い分それに関する契約も多数存在し、件数に比例して問い合わせ数も多くありました。1件1件対応する中でも自分自身の理解が進み、相手の話に沿って対応し「わかりやすい」「丁寧にありがとう」と言っていただくことも増え、自分の成長が役に立っていると感じることができました。

農研機構を選んだ理由

就職活動の開始当初は食や農業に関われたらと、農薬や加工品原材料など食品産業の川上にあたるメーカーを探していました。 そんな中で農研機構の存在を意識したきっかけは、大学の研究室で利用する植物の種子の提供を受けたことです。利用したのは世間では「雑草」と言われるような植物でしたが、将来のための資源や研究としては必要なものの商用目的には使えないような植物であっても遺伝資源の保管や提供ができるような公益性は、多くの民間企業にはない魅力に感じました。
入構後、部署間や拠点間での異動の幅が広く設けられていることで実際に働きながら経験を積み、自分のキャリアについて考えることができることも、農研機構の良さだと感じています。

現在、就職活動をしている学生にアドバイス

実際に職員の話を聞くこと、組織について知ることは、「就活生」という立場でないとなかなかできないことです。やみくもになってはいけませんが、是非沢山の企業・団体に興味を持って活動してください。沢山の組織を自分の基準で、自分の目で見て比較できることは就活中の自信となるだけでなく、見聞を広げる得がたい機会だと思います。
今は先も見通せずそんな余裕なんて無い...と思われるかもしれませんが、少し意識してみていただけると幸いです。

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