仕事を知る

職員インタビュー

技術支援系職員

技術支援部中央技術支援センター那須業務科
(2016年度 採用)

家畜の一般管理と研究支援業務

これが私の仕事

牛の搾乳と給餌、哺乳や作業機を使った牛舎の除糞等、これまで経験のないことが毎日の仕事です。牛を扱うのは初めてでしたが、先輩方に牛の追い方から教わり、その他の業務についても丁寧に指導していただきました。相手にしているのは生き物なので思い通りに動いてくれず大変でしたが、搾乳をするにつれて牛に対する恐怖心が減りました。また、牛舎の除糞作業も、数多くこなすことでより効率よく作業機を操作できるようになりました。最初は先輩方のようにテキパキと業務をこなせるようになれるか不安だらけでしたが、経験を積むごとに自分だけでこなせる仕事が増えていきました。先輩方からも「頼んだぞ」と任されるようになりとても喜びを感じています。自分よりも大きい生き物を相手にしているので今でも思うようにいかず、やるべき仕事も多いですが、それ以上に日々達成感が感じられるやりがいのある仕事です。

一番うれしかったことにまつわるエピソード

家畜人工授精師の資格取得と初めての人工授精成功!
日々の業務で牛の取り扱いに慣れてきていましたが、人工授精はより専門的なことなので知識も経験もなく分からないことだらけでした。講習会前に先輩方に教わりながら直腸検査をさせてもらい、牛の子宮や卵巣、子宮頸管等を把握できるようにしようと思いましたが、手の感覚ではどれが何なのか分からず苦労しました。講習会で人工授精師の資格を取得することはできましたが、牛によって個体差があるため自信をもって人工授精を行うことはまだできません。しかし、少しずつ感覚を掴むことができるようになり、先輩方からの後押しで優先的に人工授精をさせてもらったこともあり、ついに私が人工授精した牛を妊娠させることができとても嬉しかったです。分娩予定日が近づくにつれそわそわした気分になってきますが、自分が人工授精した牛の仔を見るのが楽しみです。

農研機構を選んだ理由

私の家では稲作をしており、私も小さい時から田んぼの中を走り回って農作業の手伝いをしていました。その手伝いをしていく中で農業というものに興味を持ち農業高校、農業大学校へ進学しました。授業の実習で農作業の楽しさや面白さを感じ、自分たちが育てた作物を収穫した時はとても嬉しく達成感がありました。そして、現場での作業を主とする専門職を探しているときに農研機構に出会いました。ここでは技術支援系職員として現場で仕事をすることができ、また研究支援として研究員の方々のサポートをすることにより新しい農業技術が開発され、それにより社会貢献できることにとても魅力を感じ農研機構に決めました。

学生のみなさんへのメッセージ

自分は何に魅力を感じ、どんな仕事をしたいのかある程度はっきりさせて就職活動をすることが大事だと思います。どんな仕事がしたいのか分からない方も、家族や友達、先生方などいろいろと話や相談ができる人がいると思いますので少しずつ自分が魅力的に感じる職を探せばいいと思います。なんとなく職を決めてしまってはそれなりの仕事しかできないと思うので、仕事をするなら多少大変でもやりがいを感じる仕事をしたほうが、今日も頑張ろうと思えます。