ダイバーシティ推進 Diversity and Inclusion

佐野 翔太 食品研究部門 企画管理部 チーム員 同志社大学大学卒業後、2015年に農研機構に採用。動物衛生研究所企画管理部管理課会計チーム、本部総務部つくば管理センター調達チームを経て、2017年から現職。

縁の下の力持ちとして研究をサポートしたい

経済学部で田畑を耕す?!農業が身近になったきっかけ

大学2年半ばから「エコロジー経済学」のゼミに入り、学んでいることの実践の一つとして里山で農業をしていました。里山の耕作放棄地を耕し、田植えをしたり、廃材をもらってきて小屋を建てたり等、様々な「新しい世界」を体験しました。それ以外にも自分たちで竹炭を作ったり、収穫物を用いて収穫祭を開催したり、小麦は収穫したら脱穀して石臼で挽いて小麦粉にして、それを麺にしてラーメンを作ったりもしました。
「やりたいことをどんどんやれ。自分たちで考えて決断して行動しろ。」が教授の口癖で、自分たちは里山以外にも、地元の小学校や教育委員会に掛け合って、学校でチラシを配り、子どもたちを対象に竹細工教室を開いたり、自分たちが活動していた里山に来てもらったりすることで地元の自然に触れてもらう機会を設けたりしました。

就職活動のキーワードは、「農業」

就職活動の時期になっても正直方向性さえ自分で把握できていない状況で、とりあえず今やっていることに関連していることで探してみようと思いました。「今なにをやってるかな、あ、畑耕しているな」ということで、就職サイトに「農業」でキーワード検索しました。そうしてヒットした企業の中に、農研機構がありました。
出身は奈良県で大学も近畿で、当時は一度も行ったことがない関東でしたが、あまり難しく考えずに「えいやー」と勢いで出てきました。なので、今後もし転勤の話があっても、全国どこへでも!という感じです。採用されてからずっとつくばなので、地域の研究センターへ行ってみたいです。

緊張しっぱなしの1年目

農研機構に入って今年で4年目になります。1年目は動物衛生研究所(現 動物衛生研究部門)企画管理部管理課会計チームで調達担当、2年目は本部総務部つくば管理センター調達チームに配属されました。今振り返ると、どの職場でも1年目は仕事を早く覚えてしっかり戦力にならないと、と肩に力が入っていましたし、同僚や上司はどういう人たちだろうかとしばらくは緊張しっぱなしでした。
2つの職場でそれぞれ1年間という短い期間でしたが、いろんなことを経験させてもらえてありがたいと思いましたし、同じ調達の業務でも研究部門と本部での仕事は違いがあり、両方の目線でその違いを見ることができました。

チームワークとコミュニケーションが大切

3年目に現在の食品研究部門の運営チームへ配属となりました。主に農林水産省委託プロジェクトなど様々な外部資金に採択されたものの契約を取り交わすなどの事務をしています。その後、資金がきちんと執行されているかどうか管理し、資金の収支報告を取りまとめます。農研機構が代表機関として採択され、他の研究機関や大学等と分担している場合は、こまめに連携を取るように心がけています。これらをおおまかに1年のサイクルで、年間およそ100件の外部資金を運営チームで担当しています。1つのサイクルを終えた時の達成感はかなり大きいです。1年かけでひと通りの業務に携わるので、いろんなことが見えてきた2年目は精神的に楽になりました。人間関係も築けてきています。
業務にあたる前に、どういう手順を踏まえるべきかたたき台を作って、上司に相談・確認します。もちろん、日常業務中の報連相(報告・連絡・相談)もしっかり行っています。仕事はチームワークと普段のコミュニケーションが大切ですから。仕事の話だけでなく雑談の時間もコミュニケーションとして大事にしています。

何事にも好奇心を持って

日頃からどんなことでも、「なにかおもしろいことないかな」と常にアンテナを張ることが大事だと思います。 仕事では、業務上外部資金の応募内容を見ることが多く、詳細まで理解するのは難しいですが自分の所属する研究部門の研究者たちがどんな研究をしているのか知ることで仕事に対する意欲も増し、一般職として研究のサポートができれば、という想いが強くなります。 もちろん仕事以外でも、いろんなことに興味・関心を持ち行動することは、いつか自分にプラスになってかえってくると思っています。自分の場合は野球が大好きで、高校まで野球をしていて今もいくつかチームに入っています。若手のみんなで市の学園リーグ戦に出たり、ほかの研究機関のチームに助っ人に時々行ったりもし ています。組織のチームメンバーには他部署の方や研究者の方などいろんな人がいて、きっとそこでのつながりがいつか仕事にも役立つと思っています。

My favorite things。「夏季休暇や年末年始などの⻑期休暇は地元に帰って遊びに出かけています。夏は高校野球を観に甲子園、冬は高校ラグビーを観に花園ラグビー場へ」甲子園の様子と花園ラグビー場の入口の画像/「春日大社や興福寺など地元の神社仏閣にも」神社仏閣の画像。