クイズコーナー

第1問

雪の中で散歩している羊はなんという種類の羊でしょう?

  • メリノ種
  • サフォーク種
  • コリデール種
  • マンクス・ロフタン種

【羊の雪中散歩】
出産を控えた羊たちの散歩の様子をご紹介します

(3)コリデール種

解説

コリデール種は、ニュージーランド原産の羊です。食肉だけでなく羊毛を生産するために飼育されています。さまざまな気象条件に順応し、性格は非常に温厚なため、飼いやすいともいわれ、日本で最も多く飼育された品種です。メリノ種は、スペイン原産。羊毛の生産を目的として飼育される羊の代表品種です。サフォーク種は、英国原産です。肉質の良い羊です。頭と脚が黒く、現在、日本で最も多く飼育されている品種です。マンクス・ロフタン種は、イギリスのマン島が原産で、角がたいていは4本、まれに6本あります。この品種の肉は珍味とされています。

第2問

国産のイチゴは、初夏から秋にかけて、生産量が落ち込み、需要に対して供給が追いついていませんでした。
農研機構で開発した、夏でも収穫できるイチゴの品種はどれでしょう?

  • さちのか
  • そよかの
  • 恋みのり
  • とよのか

夏でもおいしいイチゴがつくれます

(2)そよかの

解説

「そよかの」は、初夏どりの品種です。青森県、岩手県、秋田県、山形県との共同研究により、育成されました。寒冷地や高冷地での露地栽培や、半促成栽培に適しています。収量が多く、大粒で形が良く揃い、果皮は明るい赤色です。

第3問

この動画でのWCSとは何の略でしょう?

  • ワールドチャンピオンシップス [World Championships]
  • 和牛管理システム [Wagyu Control System]
  • ホールクロップサイレージ [Whole Crop Silage]
  • 野生生物保存協会 [Wildlife Conservation Society]

【農家さんにインタビュー】
牛においしい飼料を!
新しい技術のイネホールクロップサイレージ

(3)ホールクロップサイレージ [Whole Crop Silage]

解説

「ホール」は全体で、「ホールクロップ」作物全体で、「ホールクロップサイレージ」作物全体で作ったサイレージです。
サイレージの作り方は漬物と同じで、牧草などを密閉して発酵させて作ります。動画では、新しい技術で作った牛のエサ、飼料としてイネのホールクロップサイレージを紹介しています。農研機構が開発した牛の飼料用イネ品種は、茎や葉の割合が高く、籾が少なく、糖分を多く含んでいます。このイネ品種を、微細断収穫機で細かく切り刻むことによって、より密に詰めることができ、サイレージの発酵品質が向上します。また、乳酸菌「畜草2号」はサイレージの乳酸発酵を促進し、発酵の失敗を防ぎます。

第4問

作物を栽培する前に、その作物の肥料にするために栽培し、収穫せずに田畑にすき込む植物のことを何というでしょう?

  • 緑肥
  • 堆肥
  • 雑草
  • 化学肥料

緑肥Web講習会「減肥と土づくりのための緑肥の栽培」

(1)緑肥

解説

この動画では、化学肥料を減らすための、また、土づくりのための緑肥の栽培について紹介しています。動画の前半では、堆肥や化学肥料の替わりとなる緑肥の肥料効果や土づくりへの効果を解説しています。後半では、期待される効果によってどの緑肥を選ぶのか、すきこみのポイントや、栽培する作物の作付けまでの期間によって、緑肥の効果を最大まで引き出すにはどうすればよいのかを解説しています。

第5問

トビイロウンカはイネの大敵です。イネが栽培されていない冬は食べ物がないのでトビイロウンカは越冬できませんが、ベトナムから中国南部を経由し日本に飛来します。
いつの時期にトビイロウンカは日本に飛来してくるのでしょう?

  • 春一番
  • 梅雨
  • お盆
  • 秋雨(あきさめ)

トビイロウンカの被害の現状と防除対策

(2)梅雨

解説

梅雨の時期に飛来したウンカは、イネの茎に産卵し、100倍以上に増殖します。一斉に増殖したウンカがイネから栄養を吸い取るので、ひどい時には田んぼ全体が枯れるなど、大きな被害を与えます。

第6問

スギナは農耕地に入り込むと、取り除くのが大変な野草です。
スギナは、次のうちどれでしょう?

  • 小葉植物
  • シダ植物
  • 裸子植物
  • 被子植物

スギナの地下はどうなっている?

(2)シダ植物

解説

スギナは、シダ植物門 トクサ綱 トクサ目 トクサ科 トクサ属です。ツクシはスギナと同じ根茎から出てきますが、ツクシはスギナの「胞子茎」です。ツクシの頭、つまり"筆の先"にあたる部分には、緑色の胞子がたくさんつまっていて、気温が上がってくるといっせいに胞子が飛び出していきます。胞子を飛ばし終わるとツクシは役目を終えて枯れてしまいます。スギナには花が咲かず、この胞子で増えています。

第7問

近年、多様な生き物を安全に生育できるように保ちつつ、農産物を生産する、環境保全型農業への関心が高まっています。
この鳥を水田で見かけたら、その水田の自然は豊かだとわかる鳥はどれでしょう?

  • スズメ
  • オオタカ
  • ツバメ
  • サギ

水田の生き物の豊かさを調べてみましょう
- 鳥類に優しい水田がわかる生物多様性の調査・評価マニュアル -

(4)サギ

解説

サギの仲間は、水田にいるカエルや魚を食べています。水田環境では鳥類が食物連鎖の頂点にいます。そのため、サギが来る水田はカエルや魚が多く、また、カエルや魚のエサになる昆虫が多く、昆虫などのエサになる植物も多い、自然が豊かな環境であることが分かります。

第8問

何のために、花蕾(からい)採取機で花の蕾を採取するのでしょう?

  • 蕾の大きさから収量を予測するため
  • 食用花粉を開発するため
  • 果物の花のお茶を作るため
  • 人工授粉用の花粉をとるため

花粉採取の作業時間7~8割削減 花蕾採取機

(4)人工授粉用の花粉をとるため

解説

人工授粉が必要な場合、花粉を自分の果樹園から調達、あるいは海外から輸入したものを利用しています。自家調達では、花粉採取は能率が低く人手が多くかかります。また、花粉採取と授粉を同時期に行う必要がある上にその期間も短い、といった問題点があります。一方、輸入花粉では、輸出国の天候や需給バランスにより価格変動、病害が侵入する心配が問題点としてあります。

第9問

農研機構では、莢がはじけにくい、難裂莢(なんれっきょう)品種を4つ開発しました。
この中で、難裂莢品種ではないダイズ品種はどれでしょう?

  • エンレイ A1号
  • ことゆたか A1号
  • サチユタカ A1号
  • フクユタカ A1号

難裂莢大豆の開発と普及

(1)エンレイA1号

解説

ダイズの収量が日本で少ない理由の一つに、日本のダイズ品種の多くので莢がはじけやすいことが挙げられます。エンレイにピンポイント改良をおこない開発された難裂莢(なんれっきょう)品種は、「えんれいのそら」と命名されました。

第10問

水田の水位や水温を携帯情報端末で監視し、遠隔または自動で給水・排水ができるシステムを農研機構は開発しました。
この水管理自動制御システムで活用した技術はどれでしょう?

  • ICA : Independent Computing Architecture
  • ITO: Information Technology Outsourcing
  • ICT: Information and Communication Technology
  • ITS : Intelligent Transport Systems

ICTを活用したほ場・水利施設の水管理自動制御システム

(3) ICT: Information and Communication Technology

解説

ICT、情報通信技術です。
(1)ICAはリモート デスクトップ環境で画面転送を行うためのプロトコルの一つ、(2) ITOはITアウトソーシング、(4)ITSは高度道路交通システムです。
水田の水管理は機械化による省力化が遅れており、経営規模拡大の障害となっています。現地実証試験では、水管理自動制御システムによって水管理にかかる時間が7~9割削減されることがわかりました。つくば市の「食と農の科学館」にも、模型と説明のパネルが展示されています。機会がありましたら、見学にいらしてください。