よくあるご質問

牛海綿状脳症(BSE)Q&A

牛海綿状脳症は、どんな病気なのですか?

牛海綿状脳症(BSE: Bovine spongiform encephalopathy)は、1986年に英国で初めて報告された牛の病気です。BSEに感染した牛の脳の組織には小さな空胞が観察され、 海綿状になることから、牛海綿状脳症と名付けられました。牛がBSEに感染すると、2~8年の潜伏期間の後、発病し、行動異常や運動失調を示すようになって、2週間から6か月の経過を経て死に至ります。
BSEは、核酸を持たない感染因子である「異常プリオン蛋白質」を含む飼料などを食べることによって感染します。牛同士の接触や空気を介して感染することはありません。異常プリオン蛋白質は、BSEに感染した牛の脳、せき髄、眼、回腸遠位部に多く含まれていることが確認されています。 そのため、これらの部位は特定部位とされ、 ヒトの食用から除外されています。わが国では全月齢の牛の扁桃 ・回腸遠位部、30か月齢超の牛の頭部(舌・頬肉・皮は食用可)・せき髄・せき柱が特定部位となっており、焼却処分しています。

特定危険部位の図
出典:内閣府食品安全委員会