中日本農業研究センター 北陸研究拠点

エダマメの発育予測

露地、直播栽培のエダマメの開花・収穫適期予測

  • エダマメは転換畑への導入作目として、東北・北陸を中心に注目を集めています。転換畑でも比較的作りやすく、また、収益性が高いためです。水稲作中心の農家や営農組織が転換畑でエダマメをある程度大規模に栽培する場合、労力の問題から労働集約的な移植栽培は難があり、直播栽培技術の安定化が有効です。北陸研究センターでは、直播エダマメの安定生産技術について研究しています。
  • エダマメは生鮮野菜ですから、一定の期間、ある程度継続的に出荷できることが求められますが、以下のような特徴があります。
    • 収穫後の貯蔵可能期間が通常1~2日間と生鮮野菜の中でも特に短い。
    • 同一の播種日・品種の区画については基本的には一斉に収穫する。
    • 圃場で収穫した後の調製・選別を含む収穫作業には多大な労力と時間がかかる。
  • 一定の期間にわたって、ある程度継続的に出荷するためには、1.の特徴があるので、収穫時期を連続的に分散させる必要があります。また、2.の特徴のため、収穫時期を連続的に分散させるためには、予定された収穫期に合わせて、数回の播種時期と品種の組み合わせを的確に決める必要があります。また、収穫時期を分散させるということは、3.の特徴である収穫作業労力を分散させるという意味あいもあります。
  • そこで、当センターでは、エダマメの収穫適期を予測できるようにするため、ダイズの生育モデルを利用して、エダマメの生育予測について研究を進めてきました。
  • そして,生産者が栽培計画を立てたりする際の参考になるように,生育予測の結果を公開しています。
    • 第一段階として、茶豆系の4品種(新潟茶豆、庄内5号、湯あがり娘、福成)の生育予測結果についてホームページに掲載しました(2006年5月。その後,2007年8月に更新)。
    • さらに別の品種についての予測結果も追加し,計15品種の生育予測結果について以下に掲載しました(2013年3月)。

エダマメの播種日-予想出芽日、開花日、収穫適期の対応表(2012年12月作成)

北陸の各地(アメダス地点)における播種日と平年の予想される出芽日、開花日および収穫適期の対応表

  • 新潟、富山、石川、福井各県のアメダス地点の平年気温を用いて作成した、各地点における播種日と予想出芽日、開花日および収穫適期の対応表です。
  • 平年値は,2010年版を用いています。
  • モデルは,中央農業総合研究センターの刊行物「ファーミングシステム研究」(第11号,p44-54)のものを使用しています。
  • この一覧表は,あくまでもモデルによる予測の結果であり、予測が各地域での実際の栽培にどの程度あてはまるかは未確認です。